チャイチャイセミナーの参考文献を紹介してほしいとのご要望を多くいただいております。
取り急ぎオススメの入門書をいくつかご紹介します。画像をクリックするとアマゾンのページで詳細が見られます。
まずはブッダ(釈尊)の生涯とその思想を紹介する本としては、原始仏典の研究家である中村元先生の著作がどれもよいです。その中から1冊、経典からの引用をふんだんに使ってその思想を説明した「ブッダの人と思想」が入門書としておすすめです。
続いてこれまた釈尊の思想を紹介した入門書です。角川ソフィア文庫の仏教の思想というシリーズの1巻目「知恵と慈悲(ブッダ)」では、釈尊が生きた当時のインドの時代背景から釈尊の思想の中核まで文庫本にもかかわらず丁寧に解説されています。
セミナーで直接扱った仏典は「ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経」と「ミリンダ王の問い」です。
「ブッダ最後の旅」は釈尊の入滅の様子を事細かく記述した釈尊の振る舞いの記録になります。セミナーでは本書より、アンバパーリーとの約束、アーナンダの号泣、鍛冶工チュンダの話、最後の弟子スバッタの話、釈尊の臨終の言葉、遺言などを紹介しました。
「ミリンダ王の問い」はギリシア王ミリンダ王と仏教僧ナーガセーナとの対談を通して初期仏教思想の中核を説いた経典。セミナーでは、ナーガセーナとは?車とは?というところをご紹介しました。少々お値段は張りますが、文庫本ではなくかなりいい感じの小ぶりの布張りハードカバーの本です。箱入りでかっこいいです。
初期仏典の中でも最古の経典といわれる「スッタニパータ」のパーリ語原典からの翻訳です。セミナーでも数か所引用しました。
上記のほかにも様々な経典がありますが、そういったものも含めた原始仏典の重要箇所をまとめてのお得な本がこちら。文庫本に初期の重要経典がまとめられておりかなりお得です。
最後に仏教教団の律の研究をされている佐々木閑先生による仏教の講座をまとめた講義本です。仏教入門の講義としてはもちろんですが、内容としては特に律の重要性と教団分裂にあたっての学説の箇所が読みやすくておすすめです。
以上、取り急ぎ参考文献のおすすめでした☆
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