「となりのせきのますだくん」って絵本、読んだことある?
オレが小学生だった時にすごく流行った気がする絵本。
となりのせきのますだくんがすごくいじわるなの。それで主人公のみほちゃんが学校に行きたくないの。そういうお話。
つい、この前図書館で偶然見つけて思わず読んでしまって、なんか心がほっこりした。
そしてみほちゃんがかわいいなと思ったんだ。
と、こんな感じでこの話は終わる予定だったんだけど、その後、衝撃的な絵本を見つけてしまったのだ!
それは「ますだくんの1年生日記」!
この絵本は、完全にますだくん目線で、例のみほちゃんとのやりとりが書かれているんだ。
みほちゃんにとっていじわるにしか見えなかったますだくん。
でも実はますだくんにはますだくんなりの事情があったの。
「となりのせきのますだくん」に比べると、まるで漫画みたいで絵本らしくはないんだけど、ますだくんが明かす、みほちゃんとの日々になんかわからないけど、そういうことだったのかあ!と勝手にテンションあがってしまった。
そして、調べてみると、みほちゃんとますだくんの絵本は結構出てるみたい。
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「となりのせきのますだくん」と「ますだくんの1年生日記」、今回の絵本は普通に、子どもが共感するような絵本だとは思うんだけど、大人が読んで学ぶべき点は、
子どものすべての行動には理由がある
ということだと思うんだ。
悪い子なんていない。子どもには子どもなりの理屈があって行動してるの。
子どもであるがゆえの不器用さ、言葉の稚拙さ、感情のコントロールのできなさ、何かのストレスの転嫁。。。
いろいろあると思うんだ。
これはもはや子どもに限ったことではないかもしれないんだけど、どうしてその人がそうしてしまうのか。
それをきちんと考えてあげることがその人に寄り添うってことなんじゃないかなって思ったよ。
人の感情に寄り添うとか、ともに生きるとかって、その人をそのままにして甘やかすことじゃないと思うんだ。
その人の感情の理由や出来事に関心をもち、その時にその人が感じてしまったことを受け止めてあげることな気がするよ。
落ち込んでしまってる人に「大丈夫?」と気にかけてあげること、「大丈夫だよ」って励ましてあげることも大事。
でももう一歩踏み込んで、「どうして落ち込んじゃったのだろう」、「その出来事を落ち込みとしてとらえちゃったってつらいよね、でもこういう風にも考えられるんじゃない?」みたいな、丁寧な付き合いみたいな、そういう関係を“寄り添う”っていうのかなと思うんだ。
すごく時間がかかって面倒くさいことだけど、たぶん、人生の充実や幸福の上で大事なこと。
寄りかかってしまう甘えにしてはいけないけど、人間関係には、寄り添う温かさがないとな。
話、それちゃったけど、その人の行動を理解しよう、その行動の裏にある思いってなんだろう、その人の事情にも関心をもとう、みたいなさ、
そういうことって“寄り添う”ってことで、大事なことなんじゃないかな。
そんなことを考えたよ。
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コメント
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子供のときに読んでいて好きだった絵本とかを読み直してみると、絵本の深みに気づきます。何か人間として大切なことを教えてくれるし、お話が短いので、様々な解釈ができるところがあったりと、普段なかなか手に取ることがないですが、いいものですよね。
絵本って意外に深いんだよね。大人になって読み返すと学ぶことあるよね。なんか、改めて懐かしのいい絵本に触れたいなと思った今日この頃です。