今宵はスーパームーンと皆既月食が同時に起こる奇跡の夜。
前回のスーパームーンと皆既月食のコラボは、オレの誕生年である1982年。次回は2033年らしい。
せっかくの奇跡の夜なので、twitter@tarotchaiで占い募集をしたもの、希望者は0でしたので(泣)、今日はセカザツの編集をする傍らで、少し星占いの話を書きたいと思います。
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古来より人々は天体に強い興味をもってきました。
それは農耕民族が太陽の運行による季節の変化に大きな影響を受けてきた事実や、遊牧民族が星々の位置からその方角を知って移動をしたという事実からも必然的な興味と言えるかもしれません。
四大文明の例を紐解くまでもなく、古代文明はいずれも大河の近くで興ったと考えられています。
定住し農耕を中心とした人々の生活にとって河の氾濫はまさに死活問題となりました。
もしも河の氾濫がいつ起こるかを知ることができれば、農耕の安定、ひいては生活の安定を図ることができるーーー。
自然に人々はそんなことを考えるようになります。
そこで人々は、いつ河が氾濫するのかをあらかじめ知ることができないものかと知恵をめぐらしてきました。
自然現象への真摯な探究の中、人々は自然にある一定のリズム(=季節)のようなものがあることに気が付きました。
「季節」とは、大自然に生きる無知な人々にとっては壮大な発見だったと言えるでしょう。そしてその季節の流れと太陽の動きが関係していることに気づいた人々は、熱心に太陽の動きを観測し、ついに暦というものを生み出しました。
これにより人々は季節の流れを知り、川の氾濫の時期を知ることができるようになったのです。
そういう意味で、暦はいわば一種の予言書ともいえるし、天の動き=天の意思が記された書物、天と地を結ぶ神聖なものともいえます。
科学的データがない時代に、河の氾濫を予知できた人間は、まさに神に近い存在でした。それは神に通じ、その意思を理解するものと考えられたからです。
そして暦は、象徴的にその世界を支配したのです。
ですから、古代より古今東西では、支配者が変わるたびに暦は変えられてきました。
そして実は、今日でもこの伝統は続いています。
つまり、暦は現代においてもその世界を支配する主宰者の象徴です。
西洋ではイエスの誕生を起源とした西暦、イスラム世界ではムハンマドのヒジュラ(聖遷=メディナへの移動)を起源としたヒジュラ暦、タイでは釈迦の入滅を起源とした仏暦、そして我が国日本でも天皇の即位を起源とした和暦を用いています。
暦とは実はその世界を支配するの主宰者の象徴であるという事実は、今でも受け継がれているのです。我々の現代世界は、西欧を中心とするキリスト教文明によってリードされる世界観に立っていますが、世界の暦の標準がキリスト暦であるのは、まさにその象徴であると言えます。
さて、話を戻して、このように太陽が人間の社会生活に強く影響する事実はすでに周知のものでありますが、実は、古代の人々は夜空に太陽以外にも特別な動きをする星の存在に気づきました。
これが惑星です。惑星とは文字通り、惑う星ということですが、夜空に散らばる幾千もの恒星とは異なり、明らかに不規則な動きをする星々なのです。
この特殊な動きをする星々が何かを暗示しているのでないか。
もっと言うと、地上の運命というものは、太陽や惑星の動きとして、実は象徴的に天上に描かれているのではないか。
古代バビロニアの人々はそのように想像するようになりました。
こうして、地上の運命を天上に読み解く試みとして占星術が興るのです。
占星術研究により、高度に天文学が発展し、それにともない文明や科学が発展する要因ともなります。
地上の運命と天上の星々との関係性の読み解き
このロマンあふれる試みは、ギリシャによって引き継がれる頃、
個人の運命と天上の図の相関性という極めて個人的なレベルにまで高められ、さらに急速に研究が進みます。
これが今日の西洋占星術の直接のルーツとなります。
西洋占星術では、その人が生まれた瞬間の星の位置を厳密に捉えることによって、その人自身がもつ運命を読み解こうとするのです。
今でも、一般的に自分が生まれた瞬間に太陽がどの星座に位置しているかという占いが主流となって行われていますが、これは○○座と一般的に知られている、いわゆる星座のことです。
でも、本当に星占いをするには、厳密には12個の星座と10個の惑星の位置も確認しなければなりません。(占星術上では、今でも冥王星は惑星の扱いです。ちなみに、さらに細かい現代占星術では、小惑星や準惑星の位置も見ていきます。)
たとえば、恋愛占いは金星の位置、幸運を開くカギとしては木星の位置がもっとも重要ですし、他にも土星は人生の困難、水星は知性を意味します。確かに太陽はもっとも力のある星であることは事実ですが、実は占いの内容によってみる星は変わるのです。
占星術で個人を占う場合、まず、その人が生まれた瞬間にあった惑星の位置をホロスコープと呼ばれる図にプロットします。
例えば、これは私チャイのホロスコープです。

せっかくですから今日は、このホロスコープをかんたんに読み解いていきましょう。
まずは、月です。
月はその人の感受性や情感を司る星です。
その人しか知らないその人の本性に深く関わっています。それは月の影響力がもっとも強い年代とも深い関わりがあります。つまり月の影響力が最も強いのは幼少期であり、それは本人の本性に関わる非常に個人的な時期と言えます。
僕の場合、月は蟹座にあります。蟹座とは情感豊かな星座です。月がこの蟹座に位置する人は、非常に感受性が豊かで情に厚い人です。母性本能も強く、後輩の面倒をよく見たり、世話好きなのも特徴です。時に涙もろく、人情味のあふれる性格と言えるでしょう。ただ情におぼれやすいという欠点もあります。情に流され、判断を誤ってしまうことがあったり、世話好きが行き過ぎておせっかいであったり、過干渉になってしまうこともあります。また情感の豊かさが感情の起伏となって出てしまうこともあります。
次は水星。
水星はその人の知性、才能、コミュニケーション能力を司る星です。
主に学童期に影響力が高まります。
僕の水星はみずがめ座に位置しています。みずがめ座とは、自由と個性の星座です。また人との連帯を重んじる特徴もあります。水星がみずがめ座にある人は、独創的な発想をします。物事に対して普通とは違った考え方をし、クリエイティブな思考でまわり驚かせます。常識的なものの見方や体制に対して、独自の思考をもって挑戦しようとします。人との連帯も重んじ、チームを引っ張っていくのも得意ですが、その実力を発揮するには自由な場が必要です。仕事としては、知識を伝達する仕事やチームリーダーなどが向いています。ただ、水星の力がうまく発揮できないと、独創的な発想がただの非常識と受け止められてしまったり、理論的な話し方が相手に冷たい印象を与えたり、コミュニケーションでも時に人間味に欠ける印象を与えてしまうことがあります。
では、金星。
金星は主に恋愛の星ですが、もっと正確に言うと、その人の美的感覚や人生の喜びに深く関わる星です。
金星の力は主に思春期に大きな影響力をもちます。
僕の金星は山羊座にあります。山羊座とは、伝統と安定、現実主義の星座です。金星が山羊座にある人は、お互いに尊敬し合える恋愛を求めます。本当に安定し、持続する恋愛に尊敬が欠かせないと考えているからです。また、伝統を重んじ、保守的な側面もあります。非常に一途で、一度好きになるとどんな障害があっても純愛を貫きます。ただ、時に理想が高すぎたり、現実主義が災いし、相手の学歴やステータスのようなものを気にしてしまうこともあります。そのためつらい片思いが長く続いたり、甘いムードや色気にかけやすくなることもあります。(うわー、自分で書いててこれ、やべーなって思ったー汗)
最後、太陽ぐらいまでは書きましょう。一応、これは一番メジャーで大事な星なので外せません。
太陽は人生を前進させる中心の力となる星です。その人の人生のまさにコアとなる力を与えてくれます。
太陽は主に青年期に大きな力を発揮します。
僕の太陽はみずがめ座にあります。みずがめ座はすでに述べたように自由と個性の星座です。また連帯の星座でもあります。
太陽がみずがめ座にある人は、自由と個性を大事に生きることにこだわりをもっています。人がどう思おうと既成概念にはとらわれず、自分の信じた道をマイペースに進んでいくのが特徴です。興味の赴くところに自由に出かけ、人生を切り開いていきます。また、その個性がまわりに受け入れられるとき、多くの人が集まり、人脈も広がります。みずがめ座の連帯の力が威光勢力を増すのです。斬新な思考でマンネリ化した状況にメスを入れたり、革新的な発想で常識や体制に挑戦し時代を切り開こうとする先駆者でもあります。ただ、その力がうまく発揮されないと、ただの変わり者、もしくは非常識な人と見られてしまうこともあります。常に体制に反対したり、個性的過ぎて受け入れてもらえないこともあります。
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余談ですが、惑星の影響力が年代によって違うため、こんなことも考えられます。
例えば、太陽の影響力が大きいとされるのは25歳~35歳の年齢です。一般的な雑誌で占いコーナーを読む年齢層も実際この年代の人が多いため、太陽の位置だけで見ても星座占いがある程度当たる根拠ともなります。
ただ、本当は恋愛のことを占いたいのであれば、やはり金星と火星の位置をしっかりとみるべきですね。
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さて、今日は時間の関係でこれくらいにしましょう。
ホロスコープによる自己分析は自分を深く見つめる上でも非常に価値があると思っています。
なんたって面白いです。
個人的には、たまに科学的思考の世界から、少し飛び出して、ちょっとした“遊び”みたいな感覚で占いとかするのがちょうどいいかなと思っています。
もしも興味があって自分のホロスコープを見てほしいって人がいたら占いの受付もしていますので、気軽に声かけて下さいね☆
占いについてはこちらから
ご希望があれば、対面だけでなく、電話鑑定・メール鑑定も行います。
あっという間に0:00をまわってしまったので、皆既月食から開けていく月でも眺めながらお酒飲みます。
では、皆様、月の光を存分に味わって素敵な夜を☆
コメント
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ありがとうございます
此処に来れました😃
自分の生まれのホロスコープなんて いいですね
占いの方にも行ってみます
昨日 月光浴をしました
天体には大きなエネルギーがあります
いつもよりも 明るい光で元気になったかな😃
10月は 夜明け前に 惑星が集まる 惑星サミットがありますよ
おまけに 月も参加します
chaiさん 世界遺産検定も楽しそうですが
天文検定はいかがですか? 私は今 勉強中です😊
天文検定なんてものがあるんですね。初めて知りました。世界遺産検定が落ち着いたら受けてみようかな。
惑星サミットって、もはや宇宙規模での会議が行われているんですね。
うー、面白い!
そしてチャイさんの文章はるゆき読みやすくわかりやすい!!!
ちょこちょここちらも覗かしていただきたいと思いますー😁
ありがとう!
是非是非、また適当に覗きに来てください☆コメントも嬉しいです!
チャイさん、こんにちは。
前回の同窓会のお話も、楽しく興味深く拝読致しました。
パッションは、いつの年代でも大切な要素ですよね。
私も、虚弱体質ですが(^^;;、心にいつもパッションを持ち続けたいです。そして、それを他者の為に使う事ができれば、最上の幸福でしょうね! 同感です!
今回もとても興味深く拝読致しました。
チャイさんは、どんなジャンルでも、たちどころに自分のテリトリーに持ち込んで、うまく料理して、美味しく食べさせてくれる、お話しのシェフと言ったところでしょうか。
勉強になります。
占星術、私の年代は特に、学生時代誰もが一度ハマっていると思いますよ。私も占星術の雑誌を定期購読していました。
高校時代は、毎日のように誰かが誰かを占ったりして一喜一憂していました。恋愛を占っては、皆んなではしゃいだりしてね(笑)占星術がファッションのように捉えられていた時代です。
その歴史や星の意味やホロスコープの見方まで、丁寧に教えていただき、また改めて占星術を学んでみたくなりました。
学んでみたいことが次々と出てきて、残りの人生では足りないくらい(笑)
セカザツも、いつも楽しく関心しながら拝聴しています。
これからも、益々パワフルに、私たちを勇気付けてくださいね。
全力で応援しています*\(^o^)/*
占星術、僕らの世代はそんなに流行っていた実感はしません。これも世代が共通してもつ星の力なのかなと思っています。
学んでみたいことが次々出てきて、残りの人生では足りないくらい。なんと素敵な向学心の言葉でしょうか。僕もやりたいことが多すぎて24時間では足りないたちではありますが、とにかく日々を今を、一生懸命いきていきましょ☆