チャイさん、外国は行かないんですか?
ってよく聞かれる。そりゃあトルコとか遊びに行きたい気持ちはあるんだけど、今ははっきり言って国内がダントツで面白い。
全国にいるリスナーさんと会ったり飲んだり語ったり家に泊めてもらったり、美術館や史跡や城やお寺見たり。誰も来ない遺跡にたたずんだり、静かなお寺を訪問したり、平日の地方のすかすかの美術館をゆったりと満喫したり、これ以上ない贅沢の日々が限りなく続いてる。
友達はどんどん増えるし、友達同士はどんどん繋がるし、日常の中にありえないエキセントリックな非日常が飛びこんでくるの。なんていうか旅独特のシンクロニシティみたいのが美しくきれいな螺旋でつながって、そこにかかわるみんなの笑顔になり、価値になり、かけがえのない時間になっていく感覚がある。
今まで国内ってほとんど行ったことなくてどこに何県があるのかすらよくわかんないんだけど、自分の想像以上に日本にもいろんな文化があって心打たれる景色があって、そして何より素敵すぎる人たちがいる。
だから今は日本に夢中なんだ。
それと油絵制作にも多くのウェイトを置いているのでやはり国内にいたい。そんな感じよ。
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さてせっかくなので今回のここまでの旅路をちょこっと紹介するね。
7/15(土)
名古屋ディスカスに始まった今回の国内の旅。
名古屋では畳リスナーさんとのとめどなく面白いディスカッションイベントと懇親会で盛り上がった。名古屋にもすっかり友達ができて今では名古屋のみんなは心の支えになってくれている。
畳ディスカスではAIや時代を超える価値観、熱い文明論トークなどができて楽しかったし、予約してもらった中華料理屋は辛くておいしかったし、手羽先の山ちゃんでの南国娘というドリンクを巡っていろいろな妄想トークも楽しかった。そしてリスナーさんと一緒にネットカフェ宿泊。一緒にと言っても3人それぞれ個室で朝まで漫画を読んだだけだけど(笑)。翌朝のコメダ珈琲のモーニングまで一緒に過ごして、名古屋城天守閣へ。
名古屋城では再現された本丸御殿を見て画家と職人というものについて某画家さんが話してことを思い出した。
自分がアーティストして描いた絵は100年後残っているかどうかはわからない。でも修復画や復元画として描いた絵は後世の人たちにも大事にされ多くの人に鑑賞されずっと残っていく。画家としてやりたいことをやって好きなものを描くのも生き方。職人として自分の仕事を後世にとどめるのも生き方。要は自分が絵を通して何を残したいか。そういった話を伺ったことを思い出しながら鑑賞した。思索のきっかけとして十分な迫力と十分なテーマを感じる時間だった。
そのまま大阪へはリスナーさんと一緒に移動したんだけど4人でボックス席での移動は遠足か修学旅行みたいな気分だった。新幹線の中で俺以外のみんなすでに日本酒飲んでたし(笑)
- 復元された本丸御殿の内部
- 絵もすべて復元画
- 光の関係もあって金箔がふんだんにつかわれている
- ヒノキのにおいがあたりに広がる
7/16(日)
大阪入り。この街は半端ない。メンバーが半端ない。
庄内というマイナースポットで畳ディスカス。ここのトークも深かったなあ「死」を隠ぺいするかのような現代日本の生活に対する疑問と違和感。死とどう向き合うか、人の死をどう受け入れるのか。こういう話をそれぞれの体験も交えて率直に深く語り合ったのが印象に残った。
懇親会は庄内に詳しいリスナーさんが選んでくれた焼き鳥屋さん。べろんべろんの店長とやたら面白い店員のお姉さんの不思議なお店の2階を贅沢に貸し切り。すごくゆっくりといろんな話ができた。恋愛や結婚の話から親友についての話。この会だけでも十分に友情を深められた気がする。
この日は建築家のリスナーさんが自ら設計したお家へ泊めてもらうことに。5角形のおしゃれなつくりの家はまさに山小屋のロッジのような落ち着いた空間。薫り高い杉の香りと優しい白熱灯が空間を演出する。クーラーがなく自然の風が吹き抜けて気持ちがいい。他のリスナーさんも一緒に3人で泊めてもらった。
- 天窓からの光で翌朝自然に目が覚める
- この先にあるキッチンも機能的
- 廊下に並ぶ収納棚は山小屋のよう
- 室内はすべて白熱灯の優しい光
7/17(月)
この日はさらにもう一人リスナーさんも一緒に男5人で奈良の旅。オレは実は奈良に行くのは初めて。リスナーさんのオサレな赤いインプレッサで法隆寺、東大寺、西大寺を回った。車の中でのしりとりでも大爆笑。昼間からお酒を飲んだり、寺で日本と外来の文化、仏教の受容について思いを巡らせた。建築家さん独特の目線もとても勉強になった。
法隆寺を初めて見た。まるで韓国旅行に来たかのような不思議な感覚に襲われた。当時の仏教文化がどれほど先進的で外来文化であったのかをひしひしと感じた。はるばるシルクロードを渡ってきた文化の一つの集大成。法隆寺といえば日本で最初の世界遺産であり日本を代表する建築物。でもそれを見学して自分が感じたのが異質な文化の感覚であったのが面白い。
その後、2人は解散し、新たにリスナー僧侶さんが合流。仕事帰りにそのままいらっしゃるということで、まさかの袈裟で登場!建築家さんの家にもう1泊させてもらうことになり、その日はBBQ開催へ。僧侶さん、袈裟のままスーパーでワインとお肉を選んでくれた!(笑)
BBQの準備をしていると何やら雷の音が。ネットでレーダーを見ると雨直撃の予報。とりあえず室内で飲み始めることに。ところが一向に雨は降らない。もう一度レーダーを見ると、雨雲があり得ない方向に90度移動!というわけで外でBBQ開始。ものすごくおいしかったなあ。そのまま記憶を失い就寝。
- 世界遺産法隆寺
- 奈良の鹿も暑いらしい
- 東大寺
- この柱、通り抜けられました
7/18(火)
オレは毎朝5:00起床をキープしてるのでこの日ももちろん5:00起床。家主特製のおいしいホットサンドをいただき、この日は僧侶さんが珍しいお寺に連れて行って下さることに。袈裟の僧侶さんに車を運転してもらい、恭仁京という都を見下ろす山奥にある海住山寺という寺へ。とにかくギリギリの細い道を抜けて寺到着。その後9体の見事な金色の阿弥陀仏が並ぶ浄瑠璃寺へ。ここではなんと仏像の前で僧侶さんに般若心経を読誦していただきました。その後、解散し、今度は大阪城へ。大阪城天守閣を制覇し、別のリスナーさんのおうちに泊めてもらうことに。この日はまた違うリスナーさんの占いもさせていただき、すんごく濃密ですんごくミラクルな一日だった。
- 海住山寺
- 海住山寺から見下ろす恭仁京跡
- 浄瑠璃寺のお堂の中には9体の金色の阿弥陀仏が並ぶ
- お堂の前の池
7/19(水)
朝から鈍行で姫路へ。目指すは姫路城。この城は法隆寺と並んで日本初の世界遺産となった名城。登ってみると名古屋城、大阪城とは全く違う。古くからの木造の作りがそのまま残ってて本当に日本の城を感じた。お昼に岡山へ鈍行で移動。列車の窓から見える田園風景が旅情にあふれていてとにかくよかった。岡山駅に到着して目指すのはもちろん岡山城。烏城とも呼ばれるこの城は白鷺城と呼ばれる姫路城とは打って変わって黒塗りのお城。再建されたものでそんなに有名ではないかもしれないんだけど、すぐ近くに川が流れていて隣に後楽園があってめちゃいい。来てよかった。後楽園でリスナーさんとかき氷を食って、その後倉敷へ。倉敷でゲストハウスにチェックインし、ここではまた別の僧侶さんと会った。日蓮の教義やこれからの宗教のあり方について深く対話。貴重なお話を聞いたり、お互いの意見交換をしたりして友情を深めることができた。
- 姫路城
- 岡山城
- 倉敷
- 夜の倉敷
とりあえず一昨日まではこんな感じです。昨日から九州に着ました。これからいよいよ週末の九州チャイチャイ会の準備をしたいと思います。博多での畳ディスカス。佐賀でのチャイチャイ会も楽しみだな!!
それではまた!
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コメント
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私も来月いっぱいで、仕事決まらなければフリーになります。でも、今のままいてもダラダラと人生を過ごすだけになるので、今回が良い機会かと思っています。
近いウチにチャイチャイ会に参加出来ると信じています。