「油絵を100枚描く」を目標にスタートした2016年。
気づけばシルクスクリーンでキャンバスバッグの制作ばかりしている。
やっとマグカップがはけたのに今度はバッグだらけで部屋がいっぱいで困ってる(笑)。
特に最近僕のtweetを見てくれてる人は、心のどこかでなんで?と思っていたと思うので、今日はその流れを説明しましょう。
*
油絵100枚を始めたものの乾きが遅い。
リスナーさんであり仲良くさせていただいている油絵画家さんにアドバイスをもらって早く乾く油を使ってみたけど、こんどはテカりがいまいち。
そして試しにアクリル絵の具でやったら、これがもう超早く乾く乾く。
限られた時間で100枚描くにはスピードが大事なので乾くのが早いアクリル絵の具に移行。
というわけで、
油絵→アクリル
ここまでは畳の目で話したよね。
そしてここから先なんだけど、100枚って結構しんどいんだよね。
同時並行で18枚やってたけど、結局まだ仕上がってない。
途中から、画面のサイズを小さくすれば作業時間が減ると気づき、小さいキャンバスを購入するようになったけど、それでも100枚って大変よ。
しかも画材を扱う技術も乏しいし、独学だからさ。
そこでよく考えたら、版画にしちゃえば100枚いけんじゃね?って思ってさ。
それで基本、何にでも刷れるシルクスクリーンをやろうと思ったわけ。
前にBlogでも書いたかもだけど、リスナーさんのお父様である町田在住の南正雄先生のアトリエで制作工程を見せていただいたの。
もう南正雄さん最高だよ。お茶目すぎるし、すげえ親切にプロの知恵を教えてくれた。
というわけで、
アクリル→シルクスクリーン
ところが、シルクスクリーンってのがまた大変なんだ。
もうどっから説明すればいいかわかんないけど、版画ってのが基本的に
・版を作る技術と
・刷る技術
に分かれると思うんだけど、
版を作るだけでえらい苦労した。
そもそも版を作るよりも前に、まず枠をどうするか。
そしてどうやってスクリーンをピンと張るか。
それでやっと、どうやって版を作るか。
手描きか感光か、切り絵にしたニス原紙をくっつけるか。
枠はとりあえず100円ショップで買ってきたコルクボードの中くりぬいたり、写真フレームを使ったりした。
でもこれがゆがむゆがむ。
結果的にはプロが使うアルミの枠を業者に依頼した。
散々試したけど結局これが一番安定する。
でも小さいサイズなら100円ショップの額作戦もかなりイケてるよ。
スクリーン張りもかなりやばい。
家でやる場合はキャンバス張り器みたいので少しずつ張っていくらしいんだけど、それじゃ本当にはピンと張れんだろうと思いスクリーン張り器も自作した。
そして一番は版づくり。
光に反応して固まる液体を使った感光というやり方がどうしてもうまくいかず、やむなくスクリーンに直接油みたいなインクで手描きし、乳剤という目をつめる液を塗り、最後に灯油で油を落として版を作る方法を結構やった。まあ、道具は全部市販されているオーソドックスな方法の一つなんだけどね。
この流れについては前にblogで書いてたね。ごめんごめん。
実は最近やっとのことで感光での方法をマスターしたので、少し作風が広げられたよ。
ちなみに感光のやり方はもう業者に直接電話して聞いた(笑)。
*
そう、それで最終的にキャンバスに刷るわけだからキャンバス生地に刷らないといけないなと思ってキャンバスバッグを買ってきたわけ。
でも、キャンバス生地に刷るのって、たぶん紙に刷る10倍くらい大変。
インクも布用じゃないといけない。
そして何より安定した刷り台がないとだめ。
特に今回はさ、ただの布じゃなくて縫製されたバッグだから激ムズなわけよ。
まあ、とにかこういうわけで
キャンバス→キャンバスバッグ
になったってわけ。
*
もう本当に何目指してんだかわかんなくなってきた笑。
結果的にはいろいろあって部屋はバッグとさらにシリンジでいっぱいになってるわけよ。笑
*
さて、せっかくのなので少し作品を紹介しますね。
まずは最初期の作品。版を作る技術も刷る技術も手探り状態で頑張ってたけど、独学ながらなんとか刷れたやつ。
そして突如描きたくなった恐竜の絵柄。これもだいぶ失敗を重ねたけどようやくなんとかかたちにできた。
そしてこの作品が完成した後にAmazonで買った恐竜図鑑が届いた。。。
恐竜バッグはまあまあできたので、新しい試みとしてラバーインクによるボーダー加工をしてみた。
ラバーインクってゴムみたいなインク。ジャージ素材にも使える本格的なやつのクリアを買って、それでうっすらテカテカのボーダーを入れてみた。
そしていよいよ本調子ってのがここらへんから。
ずっと描いてみたかったクジャクを描いて、そこにトルコのイズニックタイルなどに描かれる伝統的なイスラーム文様を組み合わせたの。いわゆるアラベスクね。
この文様は植物をモチーフにしていて、絨毯の中央とかタイルの真ん中とかに描かれる図柄。
という感じ。
でも個人的に一番愛着があり心血を注いでいるのはオレが勝手にマスコットにしようとたくらんでいるこいつね。
チャマバッグはまだクリーンヒットができないので、引き続き頑張る。こいつは本当に根本的に版を何度も作り直した。(たぶん10枚以上は同じ版を作ったと思う)
実はこいつが、一番苦労してるんだ。
*
というわけで、油絵100枚の進捗報告のはずが、バッグ制作イマココ☆でした。
ちなみに、作品についてはすでにご希望の方がいらっしゃいましたらお譲りしています。
企画としては夏あたりにしっかり始めようと思っています。改めてBlogで企画内容をご説明するつもりですが、とにかく今、初期投資の問題と在庫の山がえらいことになってるので、現段階で在庫として積み上がってる完成品や試作品がほしい方がいらっしゃいましたら、企画に先立ってお譲りしています。
詳細はお気軽にメールくださいね。すでにほしい品物がないこともありますので、メール読んでやっぱやーめたってのも大丈夫ですからね。
あ、ついでにシリンジも欲しい人がいたら教えてください(笑)。
じゃあまた☆
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
チャイさん、こんにちは(^.^)
どれも素敵な作品ですね♡
このところ、チャイさんのマスコットをFBやツイッターで見る事が多くなり、勝手に愛着が湧いています。
ということで、「チャマバック」が欲しいです。
そして、陶芸をやっているので「シリンジ」も5本欲しいです。
陶芸にもシリンジが使える予感がします(笑)
あっ。
でもチャマバックの在庫はあまりないのかな?
どうすれば、いいのでしょうか?
お時間がある時に、良かったら方法を教えて下さいませ。
宜しくお願い致します(^.^)
チャカブ木
チャマバッグ、あります☆詳しくはメールくださーい。
描き始めて三年経っても完成しないアクリル絵を描いてる私に何か一言プリーズw
一番見せたかった人物は去年亡くなりました。
余ったシリンジは、夜光塗料とか入れてオブジェを造ってみてはどうですか?
オレもまだアクリル、完成してないからなんも言えねえ。ごめんね。
オブジェはもっとも場所を食うので厳しいねえ。それならシリンジのまま保管していつか使う方がいいかな。。。