先週はなかなか素敵な人に出会った。
面白い人って世界の至る所にいる。
そしてそんな人が連れてくる人もまた面白くて、その周りにはまた面白いことがたくさん転がっている。
自分に新たな刺激を与えてくれる人、新たな観点や価値観、違う風を吹き込んでくれる人に出会うと、ふっと世界が違って見えることってない?
そういう予感を感じさせてくれる人に出会うとつまらない毎日が突然楽しくなったりすることがある。
見落としていた些細な幸せやワンダフルな日常に気付けたりする。
急に肩の力が抜けて、自分のペースで生きていっていいんだって思い出せたりする。
人との出会い一つで自分の見ている世界がまるきり変わってしまうことすらある。
久しぶりにそんなヒントを感じさせる人に出会った気がしてすごく調子が出て来た気がする。
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先日、ジェームズタウンという海近くのエリアにある小学校に行ってきた。
こっちで友達になった人がジェームズタウンを案内してくれて、そこにある小学校に一緒に行って見学させてもらった。

小学校の外観
突然の訪問にも関わらず「OK」と快い返事。
現地の先生からせっかくなら自己紹介して欲しいといわれ、急遽、子どもたちの前に出て英語で自己紹介して少しだけ日本語を教えた。
みんな興味津々で話を聞いてくれ、結局ひっぱりダコになり全てのクラスを訪問して同じことをしてきた。(笑)

先生と子どもたち
そしてもう一つ、別の小学校にも行った。
こちらは夕食中ということで子どもたちがご飯を食べていた。
この学校では昼食と夕食をみんなで食べるらしい。
狭いスペースにたくさんのちっちゃい子どもたちがいてすごく可愛かった。
みんな行儀よくご飯を食べていた。
紫色の制服も素敵だ。

学校で夕食を食べる子どもたち(保育園ぐらいの子どももいるように見える)
ガーナの子どもたちは人懐っこい。
道端を歩いていると手を振ってくれたり、挨拶をしてくれたりする。
こちらが答えると嬉しそうにしたり喜んだりしてくれて可愛い。
学校では少々暗いかなというスペースにたくさんの子どもたちがいて熱心な眼差しで勉強をしていた。
先生の指導も熱心で、この日会った先生方はみんな優しそうだった。
☆☆☆
最近はこちらの地元エリアに親しくなろうと積極的に地元のRabadiというエリア(知り合いで今までそこに行った日本人はいないと言われてるまさに現地っていう感じのエリア笑)に通っている。
Googleマップに表示される道の様子を見るだけで、そこがどんだけ入り組んだ魅惑のエリアかが想像できる。
先日もそこの一角にあるボクシングの練習場で「今度の月曜日に試合があるから見に来い」と言われたので行ってみることにした。
なんでもマーケットの真ん前の道に特設リンクを作ってそこで夜にボクシングの試合をやるんだとか。
ボクシングはこちらでは人気のあるスポーツなので結構人も来るみたい。
ただ、一つ不安なのは他の人に聞いてもその日試合があることを知ってる人がいない。
そして何よりマーケットの前ってごちゃごちゃしている普通の道なので本当にボクシングのリンクなんて用意できるのか!?
また本当はなんとなく、このエリアは夜にはあまり来たくない。。?
とか思いつつも、好奇心に押され、またガーナ人て本当に優しい人ばかりだしボクシング自体にも興味があるので、やはり行ってみることにした。
*
夕方に到着したのでまずは地元のレストランで腹ごしらえ。
初めてガチのガーナの地元飯を食べたがハエも多いし、素手で作ってるし、こちらに来てからは比較的衛生状態の良いものばかりを食べていたので結構緊張した。
今回食べたのはフフというお餅みたいな食べ物。
キャッサバのような芋を臼と細長い杵で丁寧について作る。
大抵夕方になると家々の道に面したところでおばちゃんたちが一生懸命ついている。

フフを作っている様子

大きな細長い杵を使ってつく

羊の肉(?)とオクラとスープとフフ
今回、オクラと肉を入れたスープを注文した。
フフはこういうスープの中に入れてスープの味で食べ進める。
このスープが結構辛い。
食べ方は素手で自分の口に合うサイズにちぎって口に運ぶ。
ついでにビールもいただいてテンションもバッチリだ。
そうこうしているうちにあたりはすっかり真っ暗に。
マーケットの前が会場とのことなのでマーケットを目指して歩き進める。

道の様子。だんだんあたりが暗くなって来た
途中で道にいる人に「ボクシングはどこでやっているの?」と聞くと、「ここをまっすぐ行ったところだ」と初めてはっきりとした返事が!!
先に進むと。急に人だかりが増える。
すると、突如としてボクシング会場に着いた!
本当にやっていた!
何よりまずものすごい人!!
そこには男性ばかりでなく女性も、そしてなんとたくさんの子どもたちもいる。

白熱するバトル

ものすごい人だかり。みんな夢中になってみてる。

観客には子どもの姿も多い。子どもたちはみんな前の方に並んで座ってみてる。

審判もアナウンスもしっかりしてる

雑踏の中の移動。でもガーナ人はみんな親切。

大音量のアナウンスとともに盛り上がる試合

勝者が決まった瞬間
***
何かの噂話みたいな不確かな情報を耳にした。
でも「確かに耳にした」。
「月曜日にマーケットの前でボクシングの試合がある。見に来いよ。」
自称元チャンピオンと名乗るそのボクサーは僕たちに確かにそう言ったのだ。
帰ってきて、さっそく人々に聞いてみると、そんな試合は聞いたことないと口々に言う。
− − − でも月曜日に試合があると言っていたんだ
自分の記憶の中にある名前も連絡先も知らないチャンピオンの言葉だけを頼りに真っ暗なアフリカの道を歩く。
頼りない記憶と確かに聞こえた言葉。記憶と現実の合間を縫うようにしてスラムのような家々の間を抜けていく。
突如として、道の真ん中に設置されたリンクに出合う。
どこから集まって来たのかわからないくらいたくさんの群衆。
大音量のアナウンスと声援。
試合を公正なジャッジで進める審判。
香ばしい屋台の匂い。
とても親切に道を通してくれる警察官。
不自然なくらいにたくさんの子どもたちが、キラキラした瞳で固唾を飲んで試合を見つめている。
これは本当に現実の光景なのか。
すごく不思議で、もう一度あそこに行ってももう誰もそのことを覚えていないんじゃないかって言う夢みたい一コマ。
もしかしたら、あれは普段は入れない違う世界だったんじゃないかなってさえ思う。
帰り道に買ったマンゴーが確かにカバンの中にある。
マンゴーを食べながら、やはりあれは現実だったんだ、と思う。
その記憶を味で確認するかのようにマンゴーを味わう。
マンゴーの香りがいつもより淡く鼻に抜けていく。
そんな素敵な一晩だった。
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ガーナライフは続く。
コメント
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体調戻ったようですね?
体調と共に、気力も回復してきましたね!
ガーナライフもいい感じに楽しんでいるようで安心です。ガーナに残りたくなっちゃったりして。。。🤣
潔癖‼️だと思われるチャイさんが何故か海外では平気?!みたいなところと、夕食を食べている小さい子供達がもうチャイさんの色に染まったのかと思った。まさにチャイ教伝授?なんて思いましたよ〜〜。
また、キラキラした目をした子供たちや珍しいものが見つかるといいですね!!!^ – ^
チャイさん、ガーナで毎日エキサイティングな時間をお過ごしの様ですね。
過去200年はまず欧米が発展し、日本が追随し、アジアが急成長しましたが、これからは人口が増加している「アフリカの時代」と言われています。ガーナの子供たちの目がキラキラしているのも、「無いものが沢山ある」からこそ、未来に対して純粋な希望を持てるからなのでしょうか。
私は高度成長期を身を以て体験して来ました。毎日新しいものが次々に生まれてくる活気に溢れた時代は「明日への希望」に満ち溢れた時代でした。一方で今の日本の若者や子供たちは「すべてある状態」の中で生を受けたため、物質的な「ハングリーさ」を知らないのも無理ありません。キラキラした目をしろと上の世代に言われても「そんなこと言われても…」というのが本音かも知れません。
キラキラした目をしたガーナの子供たちをたくさん見た後、日本に帰って来たチャイさんが、日本の若者や子供たちに何を伝えていくのか。「何でもある世界」に生まれた、ともすれば今以上の世界を具体的に思い描くことの出来ない若者や子供たちの心にどんな明るい「未来への灯り」を灯していくことになるのか。リアルタイムで同じ時代を生きる者として、そのことにとても興味があります。
ガーナでの日々は今後のチャイさんの人生にきっと大きな影響を与え続けてくれるものと思っています。健康にはお気をつけて、貴重な時間をお過ごし下さいね!