3日目〜4日目はイスタンブールに残る組とカッパドキアに行く組とに別れてのグループ行動です。まずはカッパドキア組からのご報告。今回は元さんが書いてくれました。(2日目の様子はこちらから。イスタンブール3日目の様子はこちらから)
自然が作りだした不思議な造形美に人々の信仰が調和する世界遺産カッパドキア!今回も豊富な写真を載せましたのでその景色を是非お楽しみください☆
いざ、カッパドキアへ
27〜28日の一泊二日で、chocoさん、恭さん、室井さん、トシさん、そして元(私)の5人はカッパドキア観光へ。
朝5:45、チャイさん、まみいさん、近所の猫に見送られて宿を出発。

早朝に旅立つカッパドキア組のメンバーたち
最寄のFENERのバス停で少し待つ。時刻表がないのでちょっと心配していたら、6:10にちゃんとお目当ての55T(バスの系統番号)が来る。タクシム広場まで。早朝で道が空いていて、15分くらいで到着。
前々日に調べておいた、空港行きのハヴァバスのバス停まで歩く。
6:30発のに乗りたいので急いだけれど、停まっていたバスには乗れないらしく、しばし待つ。5分くらい過ぎたところで乗車。空港行きのバスでも時刻表はあまり関係ないのか、満員になるまでしばらくかかった。席が埋まったころ、料金の回収にくる。15TL(350円程度)。6:50頃やっと出発。高速道路にはいったころ、窓に雨が当たりはじめた。
7:30過ぎ、ザビハギョクチェン空港着。アタチュルク空港よりは小規模ながら、けっこう大きい。空港入り口で荷物チェック。チェックインして、朝ごはん食べよう、と店を物色。空港値段なのは万国共通のようで、ちょっとおしゃれなカフェに入ったらイスタンブール市内の軽く数倍するのでちょっと焦る。ここは無難に行こうってことでマクドナルドに。ここにもトルコの定番朝食メニューのカフバルトのセットがあったけど誰も食べず。私はチーズマフィンとコーヒーのセット。コーヒーが薄い。

マクドナルドもトルコ風
搭乗口の確認に行くと、9:35発の予定が10:45に変更になっていていきなり足止めを食らった。中距離便が多いのか、中東系の人がほとんど。
10:45、無事離陸。窓側の席にしたので、時々景色を見て過ごす。機内サービスは飲み物とお菓子かサンドイッチ系の軽食。CAさんみんな愛想が良い(気がした)。首都・アンカラ上空付近を過ぎたころ、窓の外に大きい湖が見えてくる。GPSは効くのでGoogleマップで確かめてみると、多分トゥズ湖。ウユニ塩湖みたいなところもあるんだとか。

眼下に広がるアナトリアの大地
その向こうに、エルジェス山が見えてくる。美しい円すい形をして、山頂付近は万年雪を戴いている。
11:58、カッパドキア・ネブシェヒル空港着。日本人観光客の姿がポツポツ。中国人、韓国人、東アジア系の観光客がやや多いかな?欧米系の人も結構いる。
外に出るとカラッとした空で、暑い!

ネヴシェヒル空港に到着
すぐにガイドさんにこやかに迎えてくれた。1時間も遅れたのに全く気にする様子もなかったから、よくあることなのかも。
日本語ガイドはエルジャン・ベルジャンさん。ドライバーのクマールさんはトルコ語しかわからない様子。
早速大きめのゆったりワゴン車に乗り込んで出発。エルジャンさんはとても流暢な日本語を話す。どこで日本語学んだのか、訊かなかったな(誰か聞いてたっけ?)
イスタンブールと違って道も広々と整備されているし、交通量も少ないし、何より運転が丁寧(イスタンブールのタクシーはいろんな意味ででスゴイ)。
到着が1時間ほど遅れたので、観光の順番はフレキシブルに変更して、おなか空いていないなら、先に支払い済ませましょう、ということでギョレメの事務所へ。日本人の女性オーナーが迎えてくれ、トシさんが代表で支払い手続きをしてくれる間、葡萄などの果物をいただく。
圧巻のギョレメ野外博物館
さてここからいよいよ観光。まずはギョレメ野外博物館へ。
何万年もかけて自然が作りだした奇妙な形の岩山を利用して、中世、キリスト教徒たちが彫って作った多くの岩窟教会、聖堂、修道院などが点在していて、主要なところをエルジャンさんが案内して回って行く。
教会内部に描かれたフレスコ画は保存のため撮影禁止。乾燥しているので、1000年前のものとは思えないくらい色鮮やか。
教会もだが、修道士たちの生活の場とか、今みたいに機械や便利な道具もなかっただろうに、どうやって作ったんだろうかと思う。ただただ凄い。
窟の内側に入ると少しひんやりして、陽射しの強さ、空の青さが、際立って見えた。

ギョレメ野外博物館

この岩の中にいくつもの教会がある(内部は写真撮影不可)

ギョレメ野外博物館の中は歩いて回る。
13時半頃、昼ごはん。アヴァノスのHAN Restaurantという所でビュッフェスタイル。野菜の料理が多くて嬉しい。恭さんはスイカ細工の写真を撮っていた。

なんとなくトルコ風の昼ごはん

謎にすごいスイカ細工
キノコ岩群のパシャバーへ
1時間くらいランチ休憩して、次の観光ポイントへ。
カッパドキアのシンボルとも言える、パジャパーのきのこ岩。
車を降りたら目の前にどーんときのこ岩がそびえ立っていて、思わず「ワーッ」。
ここはほぼ自由見学だけど、立ち入り禁止の表示があるところは危ないから入っちゃダメですよ、とエルジャンさんに言われたのに、ついその上のところまで登って写真撮影して遊ぶ。立ち入り禁止の表示、あったっけ?(本当に見落とした)
ここから降りる途中、トシさんはマレーシアの女の子をエスコートしてあげて、こっそり岩影でFBを交換したそうだ。
戻ってきたら、エルジャンさんに「上、登ってましたね」と言われる。バレてた・・・。でも、「怪我しなければ良いですよ」とスルーしてくれた。おおらかだなあ。

これぞカッパドキアのシンボル!キノコ岩群

あたり一面に不思議な風景が広がっている

頭が今にも落ちそうなやつとかある
続いてデヴレントのらくだ岩。フタコブラクダそっくり。自然の力ってすごい。
写真を撮って、さっさと車に戻る。目眩がするくらい暑いので外にいると消耗してしまう。

ラクダに見えるからラクダ岩
次に、絶対買いたいとリクエストしていた、きのこ岩の形をモチーフにしたボトルが売ってるワイナリーTurasan(寅さん?)に立ち寄り。飲める人たちは何種類か試飲させてもらって、各自お土産物色。きのこ岩のボトルは大・小あって、持って帰るのが大変なので私は小を購入。
私の血はワインでできているのよ♡と言うchocoさんはかなりお買い上げになっていました(尊敬の眼差し) 。

カッパドキアはワインの名産地
カイマクルの地下都市へ
少し車を走らせて、カイマクルの地下都市へ。立派な入り口があって、そこから地下へ降っていくようになっていた。以前は、平地(畑とか原っぱとか)に穴が空いてていきなりそこに入っていってたらしく、最近整備して今の形になったそうだ。
深さは、Max80mの水脈まで、今は崩れてしまって30mくらいしかいけないそう。それでも、案内がいなかったら絶対に迷子になって出てこられないと思う。複雑に入り組んでいる。壁や天井を触ってみると、ポロポロと崩れてしまうくらいに柔らかい。
集落毎に作ったシェルターであり、異教徒が攻めてきた時、ここに隠れて2、3ヶ月は過ごせるようになっていたらしい。でも実際には1週間くらいの使用だったそうだ。
家畜を繋いでおく所が地下に降りてすぐの所にあったり、キリスト教には欠かせない、ワインを醸造する場所があったり、祈りを捧げる場所として十字架が刻まれた場所があったり、転がして閉める石の扉の仕掛けがあったり、よくこんな地下に、ここまでのものを作ったものだなあ、とつくづく驚いたというか、感心してしまった。
ちなみに、まだ地中に埋まっているところがあるらしい。今普通に家が建っている場所の下だとか。(掘ったら遺跡が出るって奈良みたい・・・)

地下都市の通路

地下都市の内部

地下都市の部屋
ウチヒサールからカッパドキアを見下ろす
ここで若い女の子たちやカップルが写真を撮っている姿をたくさん目にした。エルジャンさんが「あの子たち、何人だと思いますか?」と、若い女の子を見て聞いてきた。パッと見、ギリシャとか、東欧系の顔立ちに見えるからそう答えると、「トルコ人ですよ。見えないでしょう?」と言う。容貌だけじゃなく、服装や振る舞いのことだと思うけれど、少し、皮肉っぽい言葉だった。なんとなく、気持ちわかる。(私も古い昭和の人間ですから)

ウチヒサール

ウチヒサールから見下ろすカッパドキアの風景
トルコ絨毯を見学
ギョレメパノラマへ移動して、素晴らしい景色に写真をたくさん撮る。お土産物やが少しあって、ナザール・ボンジュウの飾り物とか、きのこ岩のオブジェとか、ほとんど無造作に置いてあるのに、景色にマッチしていて良い感じだった。
まだ夕暮れまでに時間があるので、室井さんが希望している絨毯を見せてもらうことになり、MATISという絨毯工場へ。やけに日本語が達者な兄さんから「どうぞ、お客様」と絨毯作りの説明を受けて、中へ入ってたくさんみせてもらう。素材によってかなり価格に幅があって、170万円くらいするシルクの絨毯は絵画のようだった。これって着物と一緒だなあ、と思う。
結局、室井さんは気に入ったものが見つからず。でもすごく欲しそうなので、買うんだろうな、この人(期待)。

絨毯を作っている様子

伝統的な手法で作られた高級絨毯
ローズバレーで夕日を眺める
だいぶ陽が傾いてきた19:30過ぎ、ローズバレーで夕日を観る。ここが最後の観光ポイント。
元々赤っぽい岩に夕日が当たることで、ローズ色に見えることからこの名前で呼ばれているそうだけれど、そんなに薔薇色じゃなかったかな。ここでも、記念撮影しているカップルが多かった。
夕陽に雲がかかりがちでちょっと残念だったけど、chocoさんの指示のもと、色々ステキな写真を撮って遊んだ。帰りにイチヂクのドライフルーツを買う(安かったし美味しかったのでもっと買えばよかった)。

夕日に照らされるローズバレー
洞窟ホテルにチェックイン
すっかり暗くなった20:30頃、ようやく本日の宿、ユルギュップにある洞窟ホテル「Dere Suites」に到着。ここでエルジャンさん、クマールさんとお別れ。お世話になりました!
チェックインの手続きをして、女子と男子に分かれて部屋に荷物を置いてフロントに戻ってくると、日本語ができるオーナーのOguz KAHRAMANさんが絨毯のことや、明日のプランの相談にのってくれるというので話し込む。曰く、今日は気球飛ばなかったよ、もう1週間飛んでないし、明日も8割がた無理じゃないかなあ・・・とか。うーん・・・祈るしかない。
とにかくいい加減ご飯食べよう、ってことで、21:30にやっとホテルのレストランへ。カッパドキアの郷土料理、壺ケバブがあるというので頼んだけど、出てきたのは壺じゃなかった・・・美味しかったけど。
食後、夕涼みに散策に出て、ホテルの向かい側にあった高台(Temenni Tepesi view)へ。カフェになっていたけど、アルコールがないのでパスして、下りて酒屋?でビールとかジュースを買って宿に戻る。
荷物を広げる前に、慌てて室内の写真を撮る。どこ写してもおしゃれ。住みたい。

夢の洞窟ホテル

バスルームもかなりおしゃれ

夜景も美しいカッパドキア
この時点でもう0時回ってたはずだけど、明日は、3:55にフロント集合で、気球ツアーに出発です(私以外)。
written by 元
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果たして気球は飛ぶのか。翌日へつづく。
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