3日目のイスタンブール組はさらにそれぞれの興味に合わせて自由行動。自由すぎるツアー、それがチャマツアー(笑)
その中でも今回は07さんによる美術館めぐりの旅の報告です。今回のテーマはイスタンブールの現代美術??
なかなか見たことも聞いたこともないその現場へ突撃しました。(2日目の日記はこちらから。カッパドキア組の3日目はこちらから)
癖になる絶品ファーストフード、クンピル
朝はシェアハウスでゆっくり過ごしてから、お昼前に出発。
バスに乗って新市街へ向かう。
とりあえず腹ごしらえしようと、チャイさんおススメのガラタ塔の側のクンピル屋さんへ。
『クンピル』はトルコのB級グルメ。
おっきなポテトを皮ごとオーブンで焼く。ホクホクのポテトの中にチーズやマヨネーズを入れて混ぜ、マッシュポテトを作る。
そして、ガラスケースの中に並べられた沢山のサラダやピクルスを選んでポテトの上にトッピングしてもらう。
これが凄く美味しい。

こう見えてジャガイモがすごく大きくて、二人で1個がちょうどいいくらい
アンナさんも「コレ好き!!」とかなり気に入って、何故かお店のおじさんに共同経営の話まで持ちかけられていた(笑)
クンピルは日本に出店したら絶対人気出るのにな。(もしかして、もうどこかにあるのかな?)
イスタンブール現代美術館
お腹が満たされた所で、まずは『イスタンブール現代美術館』へ
イスタンブールでは、モスクや宮殿、宝物や庭園など、トルコ美術をこれでもかというくらい堪能できる。
見所がありすぎるイスタンブールで、現代アートを見ようとはなかなか思わないかもしれない。
でも日本ではトルコの現代アートを見る機会がほとんど無い。
せっかくなのでトルコの現代アートを見てみたい!
美術館の入り口はスッキリしていてスタイリッシュ。
チケットを買って荷物を預けに行くと、受付の女の人が寝ていた(笑)
私達に気付くとちょっと恥ずかしそうにニコッと笑って、何事もなかったかのようにテキパキ仕事を再開した。
こういうのを見ると、「トルコっていいな〜〜」と思う。
日本だと接客業の人が寝ているなんてありえない(美術館なんてとくに)。クレームを出す人だっているかもしれない。
日本の丁寧な仕事は素晴らしいけど、時々窮屈に感じる。トルコのこのゆるい感じが少し日本にもあったら、もうちょっと生きやすくなるんじゃないかな?

立体の展示

平面の展示

一生懸命に見るアンナと07
正直、展示の内容は普通でした(笑)
特に気になったものは無かった。
おしゃれ図書館を見学
次は『サルト・ガラタ』へ。
『サルト・ガラタ』は、芸術団体・サルトが作ったアートスペース。
入り口は趣のある重厚な作り。オスマントルコ帝国時代から残る歴史的建造物のオスマン銀行をリノベーションしたものだ。
大理石の美しい内装。吹き抜けで、大きな窓から光が差し込み、とても気持ちの良い空間だ。
図書館やカフェが併設されていて、学生さん達が沢山いる。こんなオシャレな空間で勉強するなんて羨ましい。
上の階にはワークショップなどが出来る部屋が並んでいる。

図書がある階を上から覗くと?マークが
美術館を探して施設内をウロウロしていたが、どうやら時期的に何もやってなかったようだ。
オシャレ図書館を見学してから次へ。
謎の『無垢の博物館』
小さな路地にある真っ赤な博物館。

無垢の博物館の外観
入り口でチケットを買って中へ。
入ってすぐの壁はタバコの吸い殻で埋め尽くされていた。

壁一面に展示されている吸い殻
ある男性が、気になる女性のタバコの吸い殻を何年にも渡って収集していたものだ。
いつどこで彼女がどんな風だったかが詩的に記されている。
かなり強烈。狂気的。

彼女がそのタバコを吸っていた時のシチュエーションがメモされている
二階に登っていくと、薄暗い室内に沢山のガラスケーが立ち並ぶ。
ひとつひとつのガラスケースの中に何やら物語があるようだ。
写真や日用品、おもちゃなどを使って、小さな世界が作られている。
ダークな雰囲気が私好みだ。

ダークな展示物

異様な雰囲気の展示物
他の来場者を見てみると、物凄く真剣にガラスケースの中を覗き込んでいる。
確かに面白いけど、食い付き方が普通じゃない。なにかが変だ。ただの博物館じゃない。所々の壁に文章が書いてあるのも気になる。
もしかして、ここって……
『無垢の博物館』をちゃんと検索してみた。
トルコのノーベル賞作家のオルハン・パムクの小説の題名じゃないか!
トルコの富裕層のケマル氏が、庶民の女性フュスンを愛した末に、彼女にまつわる思い出の品を集めて作った博物館。
という小説の世界をそのまま現実に持ってきたものだったのだ。
現代アートの美術館だと思って来たのでビックリ!
壁に書いてある文章は小説の中の一文だった。ガラスケースの中は小説の章ごとになっていて、そのシーンと関連したものが入っていた。
なるほど。スッキリ。
小説ファンにとってはかなり楽しい場所。読んだこと無い私達でもなぜか楽しめたのが不思議だ(笑)
『無垢の博物館』ちゃんと読んでみようかな。
チチェッキ・パサージュで夕飯
夕食は他を観光していたメンバーと合流し、新市街のイスティクラル通りの『チチェキ・パサージュ』へ。
入り口からは想像できない、美しいヨーロッパ建築のアーケードになっていて、沢山のレストランが並んでいる。
トルコの美味しい魚料理や肉料理を囲みながら、それぞれ今日の出来事を話したり、流しのギターやアコーディオンの音色を楽しんだ。
気がつくと辺りは暗くなり、綺麗にライトアップされたアーケード内は人でいっぱいになっていた。

みんなで合流して夕食
イスティクラル通りは深夜まで賑やかで、旧市街とは違ったトルコを感じる事が出来た。
イスタンブールは本当に面白い場所が沢山ある。
ガイドブックに載っていないようなスポットを探すのも楽しい。
美術館を巡って、凄く良い作品に出会えた訳じゃないけど、偶然にもイスタンブールのディープスポットを堪能できた。
そして、滞在すればするほどトルコ人の人と人との心の距離の近さが本当に好きになる。
食べ物も最高においしいし、人も良いし、物価安いし、日本人が好きだって言ってくれるし、トルコ最高!!
written by 07
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翌日へ続く
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