「What is LOVE? — 愛とは何か?」
ガーナでの英語の授業中、突如としてこんな質問が先生から出された。
「愛とは決断である」
「愛とは共有である」
「愛とはケアである」
「愛とは共に生きることである」
「愛とは見返りを求めないことである」
「愛とは献身である」
みんな、すごい。
こんな深い問いに英語で即答。
僕は、英語でうまく話せない上に、質問が質問だから回答に戸惑ってしまったのだが、
クラスメイトが言った「愛とは決断である」という言葉がドンピシャで胸を打ち、結局
「愛とは決断と共有である」
と友達二人の意見をパクってその場をしのいだ。
でも、やはりそれは良い回答だったと思う。
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結婚するなら相手にベストな人を選びたい
それは誰もが思うことだろう。
でも、一方で完全にベストな人なんてどこにもいないというのも真実だ。
中には運よくベストな人(ベストに近い人)に出会える人もいるだろうが、白馬の王子様を待っているだけだと大切な縁を逃してしまうこともあるかもしれない。
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最近、親友と結婚について話をした。
何をもって結婚という決断ができたのかって聞いてみた。
彼はだいたいこんなようなことを言った。
「お互いがベストになろうと決めて、そのために “努力し続けられると信じられたから” 結婚したんじゃないかな」
さらに続けて言った。
「だから、時間が経てば経つほどいい方向にしかいかないよ」
なるほどと思った。
愛とは決断だ。
愛とは何があっても愛し抜くという決断だ。
そこには、相手のためにベストになろうという努力も含まれるのだろう。
そして、そのことが信じあえる相手なら、これから先何があっても互いに努力していける。
一人では難しいことも二人で力を合わせて努力して行けば乗り越えていける場合も多いことだろう。
結婚とは相手の人生を背負い込むことではない。
また、逆を言えば、頼りにする相手を探すことでもない。
それは互いに自由な二人が、さらなる自由を求めて協力しようという約束なのかもしれない。
そんな気がした時、さっと爽やかな風が吹き抜けるのを感じた。
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実はここ数日、胃の調子が悪い。
僕はよく胃腸の調子を崩す。
でもそれは大抵冬に起こるし、昔から頻繁だったので意識して気をつけるようにはしているつもりだ。
でもこの熱い国でまた胃の調子を崩した。
メンタルが弱ると胃にくるが、胃が弱ってもメンタルにくると思う。
そのせいか、必要以上に焦ることも多いし、いつにも増してネガティブだ。
そして気持ちが乗らないものだから、やらなければならないことも手につかないでいるので、それがまた焦りを助長させる悪循環だ。
だから、昨日は一日中ベッドで丸まって落ち込んでいた。
今日は学校も休んだ。
お腹を温めると幾分よくなるのだが、バスタブがないので、今日はプールサイドで日向ぼっこをして体を温めることにした。
こんな時は村上春樹の短編がぴったりだ。
『螢・納屋を焼く・その他の短編』を少し読んだ。
少し、というかほんの数ページに目を通した。
のんびりとマイペースで生きている他人の日常をそっと覗くような感じに、そしてそもそも彼のマイペースに、幾分か助けられるような気持ちになる。
僕はそんなに “焦って生きる必要はない” のだと。
仕事を無くして、遠い国に住んでいる友人の家のプールで日向ぼっこをしてるなんて、なんとも村上春樹の小説みたいな設定じゃないか。
胃を回復させるために、青く揺らめくプールの水をぼんやり眺めながら少しばかりゆっくりしてたっていいのかもしれない。
そう自分に言い聞かせて、落ち込みそうな心と痛む胃をなんとなくやり過ごした。
温めると幾分調子はよくなる。
それとも少し気持ちが楽になったからなのか。
胃の調子が良いと気分が良くなる。
気分がいいと胃の調子がよくなることもある。
僕は自分の胃と気分に付き合うのに、こんな遠くの熱い国で、こんなに時間があっても、相変わらず随分と骨を折ることがあるんだ。
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今日、彼女と初めてテレビ電話をした。
今、書いて思ったのだが「テレビ電話」って言葉は随分と古臭い。
それにそもそも「テレビ」も「電話」も使ってない。
でも、「テレビ電話」という言葉以外にその行動を確実にイメージするぴったりくる言葉が見つからない。
ITネイティヴの子どもたちにとっては「テレビ電話」なんて言葉は死語のはずだからきっと新しいぴったりの言葉あるのだろうけど、それがわからない。
こうしていつの間にか、彼らと上手にコミュニケーションする言葉を失っていくのかもしれない。
ああ、いかんいかん、まだ胃が痛いのでネガティブだ。
話を戻そう。
今日、彼女と初めて動画を用いた音声チャットをした。
・・・これでは表現が固すぎていかん。
また新しい角度でおじさん感が出てしまった。
だめだ。もうこの話題はやめにしよう。
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明日は学校に行こう。
朝ごはんはマンゴーを食べよう。
今日買ってきたグレープフルーツジュースも飲もう。
コーヒーは胃が良くなるまで控えよう。
代わりに外国の緑茶か紅茶を、空いているペットボトルに詰めて持って行こう。
授業中に何かしらカフェインを取らないと眠くなってしまうから。
そろそろ窓を締めて「納屋を焼く」の続きでも読もうかな。
こちらは23:00を回ったところ。
いよいよ夜が始まる時間だ。
温かいハーブティーを淹れてこよう。
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コメント
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チャイさんこんにちは♪
いつもポッドキャストや様々な発信で楽しませていただいてありがとうございます!
胃のダメージのこと拝見し、老婆心ながらついメッセージしてしまいました。
私も以前、時々酷い胃痛に見舞われることがあり、原因がわからず
精神的なものかと思っていたことがありました。
が、ある時、アボカドを食べると胃の激痛に襲われることを発見しましたW(°o°)w
農薬のことをあまり考慮していないバナナなども、食べると胃がやられることがあります。
酸味の強いオレンジジュースやグレープフルーツジュースもダメです。
でも私にとってアボカドの破壊力は群を抜いてます。
これらはあまりポピュラーなアレルギーではなさそうで、そんなに騒がれていませんし、
本当のところ、どの成分が合わないのかはわからないのですが、
私にとっては確実に、胃をヤラレル危険食材です。
チャイさんも、気づかず召しあがっているもので、実はそういうものがあるかもしれません。
全然当てはまりそうもない話でしたらゴメンなさい。
でも逆に、そんなものが見つかってしまえば、うんと気が楽になるのにな~と思って(〃∇〃)
長々と失礼しました。本当にお身体を大切に、留学ますます楽しまれてくださいませ。
いつも応援しています(〃∇〃)
チャイさんは、本当に繊細な人だと思います。
見かけとはチャイますね🤣
色んな事を吸収しすぎて、消化不良なのかなぁなんて思います。
劣等感みたいなものも、あるのかな。英語の学校。。。
焦る事はないと思います。確実に進んでいます。
悩みながら、時に苦しみながらも、進んでいると思います。
年齢的にも結婚を考えたり、将来的な事も考えたり、答えが見つかりそうで難しい事も。
人によって決断する材料は違うと思います。
まずは自分の納得のいく理由で進めることが大事かなと。どんな理由でも、自分で決めた決断なら文句言えないからです。
ユッスーさんのように、ずっと努力しあえる相手、年々良くなると思えると考えられる関係、理想的だなと思います。また、逆に、努力も大事ですが、ありのままの自分をそのまま受け入れてもらえ、!自分自身も相手のありのままを受け入れる構えというのもありかなとも思います。
無理をしたら、違和感みたいなものが後々じぶんにもどってくるからです。焦らず、色々語ってください。聞くだけ、読むだけですが、聞く事は出来ます。チャイさんは、アウトプットし続けて下さい。発信していればそれだけでいいのです。チャイさんを応援している人は沢山いるし、心はほっこりですよ。
「愛とは何か?」とは日本人にとってはなかなか気恥ずかしい質問ですね。私は結婚してから今年で33年になりますが、正直「情熱」は次第に冷めるのは仕方ない事で、そこからが「愛」を語れる時期に入ってくる様な気がします。
人によってそれぞれの正解があるとは思いますが、私にとっては「愛とは恕(ゆる)し合うこと」が実感としてピンと来ます。「許す」「赦す」ではなく「恕す」。この「怒り」にも似た「恕す」が山あり谷ありの結婚生活をよく言い表している様に思います。
チャイさん
胃を悪くなさってるんですね
私も海外へ行くといつも胃を壊し
リンゴとシリアルとヨーグルト生活でしのぐことになります
そしてダイエットに成功するのです
まあそんなことはさておき
チャイさんは日本語の達人だから、他言語での伝達の能力が、日本語のそれとかなり差があり
そのための苛立ちともどかしさでメンタル的にも辛くなってらっしゃるのかもしれませんね
英語であのレベルまで到達するのはかなりの修行と鍛錬を必要としそうですものね
もちろん時間と
その焦りはいかほどかと思います
しかも想い人を遠いかなたにおいてですもの
愛とはなにか
この歳になってきて、ますますの謎です
愛とはふれあい、傷つけあう生命の祭りのような気もしていて
時期時季により変化するもののように思います
本質的なことはわかりません
でも瞬間瞬間を大事になさってください
そしてお身体も大切に