(文字起こし:ソトゥワさん)
クロノスとカイロスについて
ユッスー:最近何かありますか?
チャイ :最近…何かはないですけど、以前、私「時間」の話をした記憶があるんですよ。
ユッスー:暦ですか?
チャイ :暦もそうですし、感じる時間と本当の時間の話。これの話をもう少しした方が良いかと思って今日は。
ユッスー:なるほど(笑)。どうぞどうぞ。
チャイ :以前ギリシャ神話の話をもう少ししてくれって話があったじゃないですか。
ユッスー:ありましたね。
チャイ :ギリシャ神話では、時間の神様は2人いるんです。「クロノス」と「カイロス」という神様。クロノスという神様は非常に冷徹な神で、老人の姿で描かれることが多いのですが、誰がどうみても過ぎ去っていく時間のことをクロノスと言います。
ユッスー:「クロノ」って英語でも時間を表すのに使われていますからね。
チャイ :そう、clockの語源です。要するに、客観的にずっと流れていく時間のことをクロノスと言うんですね。そしてもうひとつのカイロスというのは「チャンス、機会」の語源になります。
ユッスー:へーそうなんだ!
チャイ :こちらは主体的な時間です、主観で考える時間を司る神様。これは人間が感じる時間のことなんだよね。カイロスという神様は「少年」なんですけど面白い格好をしてます。背中に羽が生えているんですが、髪の毛、後頭部がつるっぱげですよ。
ユッスー:後ろだけないの?
チャイ :そう、前髪が長いの。
ユッスー:へぇ!気持ち悪い(笑)。
カイロス (フランチェスコ・サルヴィアーティ 画) Wikipedia より
チャイ :聞いたことない?名言で「チャンスの神様は前髪しかない。」ってやつ。
ユッスー:ああ!聞いたことある!
チャイ :あるでしょ!?
ユッスー:だからそこで掴まなかったら後から掴めないんだ!
チャイ :そうそうそう、そういうこと!その人の元がこのカイロスです。
ユッスー:あれは本当にモチーフになるものがあったのか!
チャイ :そうなんですよ!要するに、もし好機が現れたら目の前ですぐ掴まなければ、後からはもう掴むことができないって、よく言われるんですな。
ユッスー:やべぇ、気持ち悪いとか言っちゃった(笑)!
チャイ :(笑)。この二つの「時間」、我々が生きている「時間=クロノス」と、カイロスという時間があって、客観的に止めることが出来ない時間の流れとともに、その人本人が感じる時間、ひいては「チャンス」が人生の中に織り込まれていると、古代ギリシャの人は考えていた。
ユッスー:なるほど。
チャイ :私たちは、普段クロノスという時間を意識しますけど、やはりカイロスという時間をいかに充実させていくかということが人生において非常に重要だなと、考えているわけです。
ユッスー:そうだね。
チャイ :あのときの時間は重要な、価値のある時間だったなと思うときもあれば、無駄に過ごしてしまったなという時もあるわけじゃないですか。
ユッスー:もちろん。大半は無駄ですよ僕なんか。
チャイ :いやいやそんなこと言わないで下さいよ(笑)。誰もフォローできないじゃないですか(笑)。
ユッスー:いやいや自分でフォローしますから(笑)。
チャイ :価値ある時間をどう過ごすのか。カイロス時間を意識することは結構良いことだと思うわけですな。
ユッスー:いや絶対そうでしょ。特に人と出会ったときとかそうでしょ。
チャイ :最近のカイロスって何?
ユッスー:それこそバックパッ会だね。あんな人と出会うチャンスないんだから、あそこで、「やばい今日あんまりうまく話せない!」って終わるんじゃなくて、ねばりますもん僕。それがやっと3次会で実を結ぶという感覚(笑)。もちろん1次会、2次会も楽しかったし、そこで出会った人との話も素晴らしかった。たくさんの旅話を聞きました。そういう時間は大事だよね。
チャイ :そうなんだよね。自分のクロノスという限りある時間の流れの中で、いかにしてカイロスを創り出していくかが大事なんじゃないかと、最近つくづく思うわけだ。
ユッスー:うんうんうん。迷ったらゴーでしょ、基本的に。
チャイ :そうだよね。基本的に。やらないで後悔するよりやって後悔だもん。
ユッスー:やった方が後悔しないしね、大体。
チャイ :いや、後悔する場合はかなり後悔するけどさ。
ユッスー:あはは(笑)!
チャイ :(笑)!でもやらないで後悔よりは、やって後悔なんだよ、絶対にそれは間違いない。
ユッスー:やらないで後悔は、その後の経験値にならないからね。
チャイ :失敗は成功の母っていうけどさ、成功の反対語は失敗ではなくて何もしないことだ、って言う言葉があるじゃないですか。失敗は結果的にうまくいかなかったことを臨床したにすぎないから、うまくいかないっていう現象を沢山することによって、うまくいく範囲を狭めることが出来るわけだし。絶対に失敗はした方が良い。失敗の数を誇るくらいがちょうどいいですね。
ユッスー:ネタになるしね(笑)。
チャイ :そうだよ、話のネタにもなるし、自分の経験値にもなるし、良いことしかない!
ユッスー:本当に(笑)?本気で言ってる?
チャイ :本気で言ってる!
ユッスー:チャイ前向きになったなーちょっと会わないうちに(笑)。
チャイ :先週会ったばっかりだけど(笑)。そういう意味では私も日々成長していますよ。
ユッスー:以上、フリートークのコーナーでしたー!
世界遺産「エディルネのセリミエ・モスクとその関連施設」
チャイ :では、本日紹介する世界遺産いきましょう!
ユッスー:待ってました!
チャイ :今日は、「エディルネのセリミエ・モスクとその関連施設」です。
ユッスー:「モスク」しか意味分からないね!
チャイ :エディルネという地名をご存知ですか?
ユッスー:全然分からないです。
チャイ :これは知る人ぞ知る地名なんです。昔、オスマン帝国というトルコを中心とした国がありました。オスマン帝国は最初の首都をウルサという場所に置き、次にウルサからエディルネに遷都しました。その後コンスタンティノープル(現イスタンブール)を陥落させ、それ以降イスタンブールに首都を置くことになります。なので、エディルネはオスマン帝国2番目の首都になります。
ユッスー:なるほど。ここは今もトルコなの?
チャイ :今もトルコです。トルコ共和国はアジアとヨーロッパの間をまたがっています。イスタンブールにマルマラ海がありまして、イスタンブールのアジア側と、マルマラ海を挟んで、ギリシャやブルガリアがある出っ張っているところ、両方の土地を持っているのがイスタンブール。そこからヨーロッパの方に進んでいくと、エディルネという地域があります。
ユッスー:ヨーロッパ側なんだね。ボスポラス海峡とかもこの辺?
チャイ :ボスポラス海峡はイスタンブールにあります。まさにそのマルマラ海を挟むところですね。ボスポラス海峡を北に抜けると黒海になります。南にはダーダネルス海峡があり、更に南に抜けるとエーゲ海。北から、黒海、マルマラ海、エーゲ海が3セットになっている感じ。
ユッスー:地理難しいなー。
チャイ :一回地図見ればわかると思う。ヨーロッパ側に今日紹介するエディルネがある。トルコの最西端で、市街中心部からギリシャ国境までわずか5km、ブルガリア国境まではわずか10kmの場所に位置しています。
ユッスー:なるほど。
チャイ :ここにあるのがセリミエ・ジャーミー(トルコ語で「モスク」という意味。)というイスラム教のお寺、そしてそれに付随する関連施設です。この関連施設は「キュリエ」と呼ばれ、学校、市場、時計塔、中庭、図書館などが含まれる複合宗教施設です。
ユッスー:複合施設ね。ショッピングモールとかもついているのかな。
チャイ :ついてないですね(笑)。でも、ついてるケースも本当にあるんだよ(笑)。(※市場をショッピングモールと考えればここにもついています)
ユッスー:まじで(笑)!イオンモールみたいなやつ?
チャイ :僕が住んでいたアンカラだと、コジャテペジャーミーっていうすごく大きくて立派なモスクの地下部分は、小洒落たショッピングモールになっていました(笑)。しかも凄い品揃え良いの。
ユッスー:へー軽いボケのつもりが(笑)。意外にあるね、さすがトルコ!
チャイ :今回紹介するところの概要を追っていきましょう。文化遺産、2011年登録。巨大なドームと4本の巨大なミナレット。ミナレットとはモスクについている塔です。
ユッスー:先がとんがっているやつだ。
チャイ :そうそう、その4本のミナレットのついた壮麗なモスクです。16世紀のオスマン朝の著名な建築家「ミマール・スィナン」によって設計されました。
ユッスー:スィナン?
チャイ :そう、スィナン。ご存知ですか?
ユッスー:いや、知りませんね。
チャイ :この人が、本日私が最も取り扱いたい人物です。もうね、ミマール・スィナンの名前を知らなかったらモグリですよ、トルコでは。
ユッスー:(笑)!あなた大学時代この人について書かれた本読んでなかった?
チャイ :いや、僕が大学の頃はこの人の本はほとんどなかったんです。
ユッスー:本当に?じゃあ別の建築家かな?
チャイ :いやいや、トルコで建築家といったらスィナンしかいないし、もっと言うと「ミマール」とはトルコ語で「建築家」という意味ですよ。
ユッスー:建築家といえばこの人なんだ。
チャイ :てか、建築家と言ったらこの人しかいない。
ユッスー:いないこたねーだろ(笑)。
チャイ :イスラム世界の建築史上、最大にして最高峰の人物。ミマール・スィナンの話自体は恐らくユッスーさんにはしているけど、この人の本なんて僕らが学生時代当時、日本にない。それくらい日本ではマイナーだけど、イスラム世界ではこの人抜きにモスクのことについて語ることはできない。そのくらいものすごい人です。ということで、ミマール・スィナンのことも絡めながら話を進めていきます。
セリミエ・モスクの前にあるミマール・スィナン像(写真提供:チームセンさん)
ユッスー:なるほど。ぜひぜひ。
チャイ :ウルサ、エディルネ、イスタンブールと3回首都が変わったオスマン帝国ですが、イスタンブールに当時世界最高峰の建築物があるんですが、ご存知ですか?
ユッスー:ブルーモスクじゃなくて?
チャイ :悪い線ではないですね。ブルーモスクの対岸にある「アヤ・ソフィア」です。これは東ローマ帝国(ビザンツ帝国)のキリスト教の大聖堂として建築されたものです。ここには、帝国随一の格式・権威を誇るコンスタンティノープル総司教座が置かれました。ビザンティン建築の最高傑作と言われ、当時の世界建築の中でも随一のものなんですよ。
ユッスー:「随一」でてくるねー(笑)。
チャイ :もうやばいってやつですよ。
ユッスー:え?このアヤ・ソフィアもスィナンが関わっているの?
チャイ :いや、関わっていません。このアヤ・ソフィアは結構昔からあるんですよ。イスタンブールに遷都したコンスタンティヌス大帝の息子に、コンスタンティウスという人物がいます。
ユッスー:面倒くせー…。
チャイ :こういうのが世界史嫌いになる原因になりますね(笑)。コンスタンティウス2世という人がいまして、この人から建設が始まったと言われています。4世紀頃の建造物になります。
ユッスー:で、なんでアヤ・ソフィアのことを取り上げたんですか?
チャイ :このアヤ・ソフィアは非常に長い間、イスラム教徒にとってのコンプレックスだったんです。
ユッスー:なるほど。こっちはキリスト教の建物だからね。
チャイ :そうなんです。イスラム教徒はかなり合理的な考え方をするので、あるものを壊さず再利用することが多いんですよ。このアヤ・ソフィアは非常に凄い建物・ドームで、沢山の人を収容出来るということで、オスマン帝国時代、これをモスクとして改築・利用していたわけです。当時のイスラム教の技術では、これほど大きなドームを作ることができなかったんだよ。ですので非常に長い間、アヤ・ソフィアを超える建物が出来ないということが、オスマン帝国ひいてはイスラム世界の大きなコンプレックスであり、当時イスラム教の中心地になりつつあるイスタンブールにおいての最高の聖堂がキリスト教徒によって建てられた聖堂である、これは皮肉なものだし、キリスト教徒側からすると、なんだかんだで自分たちが造った建物を今でも使っているぜって感じだったんです。だからイスラム教徒にとって、アヤ・ソフィアを超える建物・ドームを造るということは、最大のテーマ・悲願だったんです。
ユッスー:なるほど~。
チャイ :これに歴史上初めてチャレンジ・成功したのがミマール・スィナン。ミマール・スィナンの業績は非常にすごいものがあるんですが、ミマール・スィナンがアヤ・ソフィアに入った時、大変感動するわけです。この荘厳な世界観。巨大なドームを造る上で、柱がないという建築構造は難しいわけですよ。落ちちゃうじゃないですか、真ん中に柱がないと。
ユッスー:そうですよね。
チャイ :それを造る技術がないんですよ。この巨大な空間というものの凄さに大変感動を受けて、ミマール・スィナンは、これこそが神を表現する唯一の姿だと考えるわけですね。
ユッスー:ふーむ。
チャイ :どういうことかというと、イスラム教では偶像崇拝を激しく禁じています。
ユッスー:そうですよね。
チャイ :そう、これはもう絶対だめなわけですよ。じゃあ神に凄さ、偉大さをどうやって表現するかということに対してミマール・スィナンが挑戦した一つの方法は、「空間」をもって神を描くということだった。
ユッスー:なるほど。
チャイ :ミマール・スィナンはこのチャレンジの過程で数々のモスクに着手するんですが、ちょっとここでミマール・スィナンの略歴を知ってほしいです。
ユッスー:あ、そうですか(笑)。はいはい。
チャイ :ミマール・スィナンは1489年頃生まれ、亡くなったのは1588年頃と言われています。約100歳生きますよ。
ユッスー:すごいね!
チャイ :そして、先ほどユッスーさんが言った「鉛筆型のミナレット」を造ったのもこの人ですよ。これを造るのも大変な技術ですが、あれもミマール・スィナンが開発しました。
ユッスー:簡単そうだけどね(笑)。
チャイ :え、まじで!?何言ってんの!?ユッスーさんミナレットの中入ったことないでしょ?
ユッスー:ないない。
チャイ :あれ、何のためにあるか分かる?
ユッスー:あそこからコーランを流すんじゃない?スピーカーがついてて。
チャイ :昔はスピーカーないじゃん?あそこの上から人が叫ぶんですよ。
ユッスー:やっぱり!大体あってるじゃん!
チャイ :じゃあ、あの中どうなっているか分かる?
ユッスー:螺旋階段?
チャイ :そう!!そうなんだよ!あれー超~狭い螺旋階段になってるんだよ中!
ユッスー:あ、そんな細いんだ。なるほどなるほど(笑)。
チャイ :そこから人が出てきて、凄い大きな声でコーランの一節を唱えるわけですよ。そのためにあの塔はあるわけですよ。あれ造る技術凄いものがありますよ。
ユッスー:なるほど。
チャイ :昔のミナレットって普通太いんですよ。螺旋階段を造らなきゃいけないから。それをあの鉛筆型の細いミナレットにするだけでもすごいことだよ。オスマン帝国特有の形を完成させたと言われている。
ユッスー:なるほど、そしてあれが美しいとされたんだね。
チャイ :さて、ミマール・スィナンはアナトリア北部のカイセルという地域の近くで生まれました。アナトリアはトルコのど真ん中らへんで、アナトリア高原という地域の近くです。この人は元々キリスト教徒の子供です。
ユッスー:あ、そうですか?へー。
チャイ :オスマン帝国時代には、当時、キリスト教徒の子供を帝国政府に徴用して、イスラム教に改宗させて軍隊に入れるという「デブシルメ」という制度がありました。
ユッスー:「デブシルメ」って凄い名前だね。
チャイ :この制度によって異教徒をイスラム教に改宗して、帝国中央部に送っていたんです。
ユッスー:軍隊の中で改宗するっていうのは、悪い意味で効率的な感じがするね。
チャイ :どういう意味?
ユッスー:軍隊って絶対「yes」じゃないですか、基本的に、系統的にも。だからそういう意味で効率はよかったのかなって気もしたけど、強引だなっていう気もした。
チャイ :ただ、デブシルメによって軍隊に入ると、かなり高い地位を得られたんですよ。
ユッスー:ふーん!
チャイ :だから、キリスト教徒として貧しく暮らすよりもってこともあったみたい。そのとき作られた軍隊は「イエニチェリ」というのですが、この中の「工兵隊」というところにミマール・スィナンは所属します。遠征軍のために橋とかを建設したりするんです。土木工事をやるってこと。
ユッスー:うんうん、必要だね。
チャイ :だから戦争に直接関わるんじゃなくて、橋造ったり、戦車が渡れるように道路造ったりとか、そういうことをするんです。
ユッスー:なるほどなるほど。ここで技術を身につけたパターンだな。
チャイ :そういうわけですよ。そして、時はオスマン帝国最強・最大のスルタンであるスレイマン大帝の治世、ミマール・スィナンは帝室造営局長として抜擢されます。その後50年間、スレイマンからムラト3世まで3代に渡って、宮廷建築家として仕えたという人です。
ユッスー:なるほど。才能を完全に開花させたんだね。認められたんだ。
チャイ :でも認められた歳、才能を開花させたのが大体40代に入ってから。正式な主席宮廷建築家となり、建築の指揮をとるようになったのは50歳ですよ。
ユッスー:へー。当時って今より寿命がずっと短いと思うんだけど、すごいね。
チャイ :それくらいこの人は遅咲きなわけですよ。そしてこの人の生涯の願行は、アヤ・ソフィアを超えること。これはミマール・スィナンじゃなくても、誰もが抱くイスラム教徒の悲願ですね。そしてこのアヤ・ソフィアを超えるために、日夜自分の技術を磨いていった。そのミマール・スィナンがついにアヤ・ソフィアを超えたモスクが、このエディルネのセリミエ・モスクです。
ユッスー:なるほどー。見に行きたいね。
チャイ :これなんと、着工がミマール・スィナン90歳の時ですよ。
ユッスー:本当に!?生きてんの(笑)!?
チャイ :本当に本当に(笑)。そしてわずか7年という歳月で完成。そしてミマール・スィナンは生涯の願行であるアヤ・ソフィア越えを果たし、100歳で亡くなったと言われています。これはイスラム世界の伝説となります。
ユッスー:そうだね。
チャイ :それ以降、トルコ語では「ミマール」は「建築家」という意味で、「スィナン」という名前の人も今でもいっぱいいますよ。僕の親友でも「スィナン」という人がいるんですけど、ミマール・スィナンから取られた名前ですよ。
ユッスー:なるほど。
チャイ :以前シリアに旅行に行った時も「スィナン」という名前の人に会いました。その時僕は「ひょっとして、その名前は“ミマール・スィナン”のことかい?」って聞いたんですよ。そしたらものすごく喜ばれました。ミマール・スィナンは絶対知っておいたほうがいいよ!本当にこの人はイスラム世界最大・最高の建築家ですから!
ユッスー:俺結構こういうの知ったかぶりするの得意だよ(笑)。そうすると仲良くなれるんでしょ?
チャイ :仲良くなれるなれる!ミマール・スィナンの名前出しただけで「マジでそんなこと知っての!?」ってなりますよ。最近日本では「夢枕獏(ゆめまくらばく)」さんという作家さんが、「スィナン」という本を上下巻で出したんです。あんまり売れなかったんですけど。私も実は読みましたが、正直小説としてそれほど面白くない。
ユッスー:言わなくていいよ(笑)。せっかく書いてくれたのに!
チャイ :(笑)。ただあれはスィナンを扱った本としては類い稀ですよ。
ユッスー:「類い稀」の使い方おかしいけどな、ちょっと(笑)。
チャイ :(笑)。ということで今回は、ミマール・スィナンが造ったセリミエ・モスクが最大のテーマでしたが、ついでに言うと、スレイマニー・モスクというモスクもスィナンが造りました。
ユッスー:スレイマン大帝を讃えているような?
チャイ :その通りです。これはイスタンブールにありまして、スレイマン大帝の命令により、スレイマン大帝の為に造ったモスクです。これも7年かけて造りました。イスタンブールに行くと見ることができまして、スレイマニエ・モスクの近くにミマール・スィナンの墓もあります。
ユッスー:そうですか。
チャイ :実はイスタンブールも、その辺一帯が世界遺産ですので、世界遺産の中にスレイマニー・モスクも入っています。
ユッスー:僕が聞きたいのは、結局セリミエ・モスクは建築物として何が凄いんですか?「超えた」って言われてもさ。
チャイ :最大に凄いのはドームの規模。
ユッスー:まず大きさ自体が、本来難しいってことね。
チャイ :そういうことです。そしてこのドームがアヤ・ソフィアを超えたっていうこと。球径で 31.25mの円。四角い部屋には8本の柱を設け、8角形でドームを支えるシステムを採用。
ユッスー:なるほど。なんかコマーシャルみたいになってるけど(笑)。
チャイ :そして、このモスクのどの位置からでも「ミフラーブ」を見られる構造を心がけた。「ミフラーブ」っていうのは、モスクの中に入ると、その一角だけちょこっとへこんでいる部分がありませんか?なんか、そっちに向かってお祈りするっていうところ。
ユッスー:あーはいはいはい!分かる分かる!メッカの方、向いているところでしょ?
チャイ :そうです!あれが「ミフラーブ」です。モスクのどの位置からでもミフラーブが絶対に見えるという構造になっています。
ユッスー:なるほど。工夫されているんだね。
チャイ :あと豆知識としては、1913年にブルガリア軍がエディルネを包囲したことがありました。このモスクのドームにブルガリア軍の砲弾があたったんですよ。
ユッスー:ほう。
チャイ :ところが、このドームは極めて頑丈に出来ていたため、なんとほとんど損傷を受けずに攻撃に耐え抜いたんですよ。
ユッスー:へー。
チャイ :当時軍を指揮していた、後のトルコの初代大統領であるケマル・アタテュルクは、将来への警告とするために、その修理をしないように命令して、現在もそのままになっています。
ユッスー:へー、その攻撃に耐えたという。
チャイ :近代戦の砲弾が当たっても壊れないんですから、相当な凄いことですよ。
ユッスー:確かにそうだね。
チャイ :今日取り扱う世界遺産は、このエディルネのセリミエ・モスクとその関連施設、ならびにミマール・スィナンについて知っといてくれという話ですな。
ユッスー:なるほど。これ是非写真も見てほしい。確かに凄いね。こりゃ日本にあったらびびるね(笑)。
チャイ :これめちゃくちゃでかいからね(笑)!そりゃびびるよ。
ユッスー:ファイナルファンタジーの世界だね。中の装飾も凄いじゃないですか。
チャイ :まぁでもモスクの中はみんなそうですよ。
ユッスー:建築家とは別に専門家がいるのかな。
チャイ :そうでしょうね。ちなみ訂正させてほしんですが、アヤ・ソフィアですけど、2回燃えたって言ったじゃないですか。最初はコンスタンティウス大帝によって造られたんですけど、2回燃えた後、最終的に造ったのはユスティニアヌス帝です。ですから現存するアヤ・ソフィアは、ユスティニアヌス帝が造ったものが残っているということですな。
ユッスー:ユスティニアヌス帝ね。
チャイ :この人めちゃくちゃ有名だからね。東ローマ帝国で一番有名な皇帝ですから。私も実はしゃべりながら、コンスタンティノープルのアヤ・ソフィアはユスティニアヌスが造ったんじゃねーかなと思いながら、ウィキペディアを見るとコンスタンティウス2世って書いてあるから、おかしいなと思いながらしゃべっていたんですけど。燃えた後にユスティニアヌスが再建したんですな。
ユッスー:ちなみに、セネガルはムスリムの国なんですが、僕の住んでいるところのすぐ近くにセネガル第2の聖地プロハというところがあったんです。そこに巨大なモスクを造るということで、ものすごく大きいタマネギ型のやつを、ずーっと工事してたの。でもやっぱりセネガル人だけだと建築技術でちょっと不安なところがあるのか、外国人の方がいましたね。
チャイ :多分モスクって、ドームとか造るの凄く大変だよ。
ユッスー:今でも大変なんだね。ただ、造っている人がどう考えてもムスリムじゃない、中国人の方だったりして、セネガル語も分からないみたいで、結構浮いた感じの存在だった。そんなことを思い出したりもしつつ、大変なんだなと思いましたよ。
チャイ :そうですな。まあ、エディルネへ行った際には、セリミエ・モスクをぜひぜひご覧下さいということですな!イスタンブールからすぐ行けます!
ユッスー:以上ですね!ありがとうございます!
チャイペディアとユス袋のコーナー
ユッスー:はい、始まりました!僕たちの肝いりの企画と言いますかね!やっていきましょう!皆さんに気を遣って頂いてちょこちょこメールが届くようになってきました。
チャイ :いや、大分届いてきてるよ。
ユッスー:では、読んでいきますよ。まずは知る人ぞ知る“ヤスヤス”さんからメールがきましたよ(笑)。
チャイ :おおーマジすかー(笑)。
ユッスー:びっくりですねー(笑)。
チャイ :我々のプロデューサーじゃないですか(笑)。
ユッスー:そうなんですよ(笑)。題名が「海外での危険対処」。
((ヤスヤスさんメール))
『こんにちは!僕は海外旅行が好きなのですが、とても悩んでいることがあるのでお二人に相談させて下さい。』
チャイ :ヤスヤスさんレベルでも悩むこととかあるの?
ユッスー:それがびっくりだよね。
((ヤスヤスさんメール・続))
『日本は火葬が大半なので気にしないのですが、諸外国では土葬ということが多くあります。そしてそういった国では夜に、獰猛なゾンビとばったり出会う可能性が高く、おちおち買い物にも出られません。そこで、以下のことについて教えて下さい。①僕が安心して出歩けるような火葬の国はどこにあるのでしょうか?②万一ゾンビと遭遇した場合、どういった対処が適切ですか?彼らの弱点や効果的な格闘技の技等ありますか。お忙しいところ申し訳ないのですが真剣に悩んでいます。よろしくお願いします!』
ユッスー:良いメールですね〜(笑)。どうですかチャイさん?
チャイ :まず火葬の国はないですな!
ユッスー:火葬の国はないですか!?
チャイ :ほとんどないですな。本当に日本くらいじゃない?
ユッスー:本当に?意外だね!
チャイ :火葬なんてやんないでしょ普通。
ユッスー:そうなの!?火葬って結構あるのかと思ってた。なんかさ、すっごい土地が広いところは土葬してもいけると思いますけど、小さい国いっぱいあるじゃないですか。
チャイ :宗教の問題なんだよきっと。やっぱり三大一神教系は死後復活するというか、園世に行ってから復活というか、肉体使いますから、燃やしちゃいけないです。基本的にはそのまま土葬が一般的だし、仏教圏は火葬の可能性が高いよね。でも仏教圏でも火葬しない国結構あるみたいですし。
ユッスー:中国とかどうなんだろうね。
チャイ :中国結構土葬多いみたいですよ。
ユッスー:へー。でも確かに、韓国でも土葬があるから。
チャイ :うん。大体土葬ですよ。
ユッスー:へー。じゃあどうするの?ゾンビ出てきちゃうじゃん。
チャイ :いやだからもうお札貼るしかないよ。
ユッスー:…えっ?
チャイ :お札。中国人が得意じゃないですか、キョンシーにお札貼るじゃないですか、あれゾンビですから、キョンシーも。
ユッスー:はいはいはい…(苦笑)。
チャイ :キョンシーはゾンビじゃないですか、あれ中国版ですよ。
ユッスー:映画ですよゾンビじゃなくてあれは。
チャイ :え?
ユッスー:映画ですよあれは。
チャイ :いやいやいやいや映画も何もゾンビだって全部映画ですから。
ユッスー:あははっ(笑)!
チャイ :外国の映画のゾンビはどうしてダメかっていうと、お札貼ってないんですよあれ。皆あのまま野放しにしているじゃないですか。皆逃げたり銃で撃ったりしているじゃないですか。あれ、お札貼れば落ち着くのに、皆勝手に色んなことやっちゃい過ぎなんですよ。だから至近距離まで近づくというリスクを犯した上で、お札貼るしかないっすよもう。
ユッスー:お札貼ると収まるんですか?
チャイ :それは一応、中国で実証されているみたいです。
ユッスー:ふっ…(笑)。あ、そうですか(笑)。
チャイ :要するに、ゾンビが止まったっていう事例は古今東西中国の例しかないんですよ。中国の例で、お札を貼ったらゾンビが止まったっていうのが世界で唯一の症例ですから、これを皆がシェアしていって、最近はSNSとか発達していますからね、「お札貼ったらゾンビ止まったでー。」って誰かがツイッターで流せばいいんですよ。
ユッスー:はいはいはいはい。
チャイ :それで、お札を貼ればゾンビが止まるって分かっているんですから、事実として。
ユッスー:うんうん。
チャイ :それなのにヨーロッパ人は銃で撃ったりするからエラいことになって、どんどん泥沼にはまってしまう訳ですよ。
ユッスー:なるほど…。なるほどね!これは意外なところから!
チャイ :お札貼る以外にあります?方法?
ユッスー:僕はですね、一応バイオハザードやってますし、あとウォーキング・ザ・デッド、色々見ていますから、彼らの対処法みると、頭を銃で打ったりするんですね。
チャイ :だからダメだって。
ユッスー:あとロケットランチャーって気軽に手に入ると思うんですけど、あれが一番効きます。戦車とかぶっ壊すようなやつ。
チャイ :すっげー大掛かり。民間じゃ手に入らないでしょー?
ユッスー:あはは(笑)。そう言われると思って、今のは振りですよ。
チャイ :なに。
ユッスー:例えば、靴ひも、ありますね?
チャイ :はい。
ユッスー:靴ひもをほどきますね?
チャイ :はい。
ユッスー:で、ゾンビの後ろに回って首に引っ掛けて、背負い投げなんですよ。
チャイ :なんで靴ひもを使うんですかそれ。
ユッスー:紐で首をグッてやるんですよ。後ろに回った後、両手で。
チャイ :はい。
ユッスー:そうすると、首から上が弱点なんで、しかもちょっと腐ってたりすると、一回転の衝撃で(首が)取れたりするの。これはもう現実的なやつですかなり。
チャイ :え、靴ひもは何のためにあるのそれは。
ユッスー:え、だから首を絞めるため。
チャイ :ほどくのめっちゃ大変だぞ、靴ひも。
ユッスー:紐なら何でもいいんだよ!本当に、なんなら極端な話。
チャイ :(笑)!
ユッスー:それでも厳しいとき、本当に何にもない時、ありますよね。そういうときは、ゾンビって結構馬鹿なんで、頭よくないイメージじゃないですか。「ウ〜」とか「うぃ〜」とか言ってきますよね、そしたら、直前まで逃げて、途中でクルってターンして、ゾンビとおんなじ方向向いて一緒に「ウ〜」って言ってたら、多分仲間だと思ってくれると思いますよ。
チャイ :…いやー!それリスク大きいリスク大きいだろ!普通に、旅行の時はポケットにお札を持っていくが正解だよこれは。
ユッスー:そうかなぁ(笑)!?まぁでもさ、これ夜出歩かないためにこういう話を一応しておけばさ、確かに海外に行ってよく知らない町で夜出歩くなよっていう意味では良いかもしれませんね!では、もう一通いきましょう!
チャイ :まだあるんですか!?
ユッスー:まだありますよ!たくさんきているのでもう一個くらい紹介しましょう。といっても、おなじみのユウさんからですね(笑)。
チャイ :ユウさん(笑)。
((ユウさんメール))
『私は最近、地獄をテーマにした深夜アニメを見ています。簡単に作品説明をしますと、地獄という職場で鬼のサラリーマン的な日常を描いた作品なのですが、鑑賞中に少し疑問が生まれたので質問させて下さい。常識的な人間であれば、まさに地獄のような責苦を受ける地獄に行きたくないという思いから、現世で悪事を働かないように気をつけると思いますが、この地獄での責苦、どMの人にとってはただのご褒美でしかないように思えます。また、皆さんもご存知かと思いますが、攻めを受けている最中に死んでしまうかもしれないというのが、どMにとっての唯一のリスクですが、地獄はもう既に死んでいる人間が送られてくるところなので、その唯一のリスクもなくなり、まさに願ったり叶ったりの環境だと思われます。罪を犯した悪人にそんな待遇が許されるのでしょうか、いえ許されるはずがありません。この問題を解決する方法として、どMに対してのみ極楽送りにするという対処方法も考えられますが、そうすると他の亡者からクレームが入ることが考えられますし、何よりも閻魔様の威信が失墜しかねません。そこで質問ですが、このような場合、どのような審判が下れば丸く収まるのでしょうか。』
ユッスー:非常にテクニカルな質問ですね。
チャイ :はい。これユッスーさんはいかがですか?
ユッスー:いやいやいや、僕はこれいいですよ、興味ない。
チャイ :なんでだよ(笑)!
ユッスー:(笑)。
チャイ :なんでだよユッスーさ〜ん(笑)。
ユッスー:いやいや。これメールとして面白いじゃないか(笑)
チャイ :はい(笑)。
ユッスー:どMって、僕はMでもSでもないので、あんまり生態が分からないんですよ。だからこの「攻めを受けている最中に死んでしまうことがリスク」って、そんな攻めるの?みたいな、ギリギリまで。そういうこともちょっと思っちゃったりしたんですけど…。
チャイ :はい。
ユッスー:基本的には…、この世界観がいまいちよくわからないんだが、うーん…、まあ…、「労働」みたいなことさせたらいいんじゃないですか。鞭で叩くとか。絞り上げるとかじゃなくて。積荷とか土嚢を運ぶみたいなやつ。あれ嫌でしょ。Mの人でも。
チャイ :俺もそう思うんだよねー。
ユッスー:そういう、嫌なやつが、あるだろ!
チャイ :(笑)!
ユッスー:もっと言えば、どMってそんな悪い人いないと思うから地獄行かないよね、そもそもね。
チャイ :(笑)!どMはそもそも地獄に行かない(笑)?
ユッスー:そうそうそう。どMは地獄に行かないと思う。僕はどMは良い人が多いと思う。
チャイ :まじで(笑)。でも確かにSの人の方が悪人多そうだな(笑)。
ユッスー:そうそうそう。Sの方が行ってやられるっていう、それで反省するっていうことが多いと思いますよ。
チャイ :確かに。それ確かにそうかもな、それあるわ(笑)。
ユッスー:チャイ君どう思うんですか、これ。どうしたら良い?
チャイ :いやー、地獄ってさ、色々種類があるじゃないですか。
ユッスー:まぁ、ありますね、きっと。
チャイ :でも基本的に、地獄って、暑いか寒いかだと思うんですよ。
ユッスー:はいはいはい!
チャイ :だから灼熱系の地獄と、めちゃくちゃ寒い系の地獄があって、Mの人がめちゃくちゃ暑い時に嬉しいって人見たことないけど(笑)。
ユッスー:なるほど!
チャイ :めちゃくちゃ寒くて「もう最高だよ!」っていうMも俺は見たことないけど(笑)。
ユッスー:やっぱ性癖だもんね、MとかSとかって。だから温度で攻めるってことね。
チャイ :そう、温度でめちゃくちゃ暑いとかめちゃくちゃ寒いとかっていうと、そんなに喜んでいる人はいないんですよ。やっぱそれなりに苦しいんじゃないですかねそこは。
ユッスー:なるほど。
チャイ :基本的に暑いか寒いかだから。
ユッスー:なるほどね(笑)。暑いか寒いかなんだ(笑)。俺行ったことないから分かんないけど。
チャイ :基本的にはその2つしかないですよ。
ユッスー:血の池地獄とかでしょ?グラグラ沸いているような。
チャイ :すっげー暑いですよ。
ユッスー:暑いだろうね。
チャイ :あとすげー寒いんだよ、本当に。めちゃくちゃやばいぜ、地獄の寒いやつとかは。
ユッスー:はあ。
チャイ :「鉢特摩(はどま)地獄」っていうのがあるんですけど、八寒地獄の第7番目の地獄なんですけど、「鉢特摩」はレンゲを意味するサンスクリット語なんですけどね。ここに落ちた者はひどい寒さにより皮膚が裂けて流血し、紅色の蓮の花に似るということから「鉢特摩(はどま)地獄」というんだって。
ユッスー:こわっ(笑)!やばいよ、やばいよ(笑)。
チャイ :「摩訶鉢特摩(まかはどま)地獄」の「摩訶(まか)」はそれより更に凄いことを意味するから、更にひどくなるってことだよ。
ユッスー:なるほど(笑)。じゃあユウさんが思っている以上に地獄のバラエティなめんなよってことね。
チャイ :寒さとか半端ない。暑さとかも半端ない。その灼熱地獄の方だって…
ユッスー:もういいんじゃないかこの話(笑)!
チャイ :(笑)!
ユッスー:そんなに掘り下げなくても!なるほどなるほど!どうですか?参考になりましたでしょうきっと。
チャイ :うん!
ユッスー:以上ですね、こういう素晴らしいネタ葉書、もしくは真剣なお悩み相談、両方に対応してやっていきたいと思いますので、皆さんHPのメールフォームや、番組後半でお知らせするいつもおメールアドレスまで連絡を頂ければ、このように採用させて頂きたいと思います!こんな感じですねチャイさん?
チャイ :よろしくお願いします!
ユッスー:以上、チャイペディアとユス袋のコーナーでした!
エンディング及びメッセージ紹介のコーナー
ユッスー:メッセージ届いておりますので、読ませて貰いましょう!
((メープル姉さんのメール))
「ユッスーさん、チャイさんこんにちは。いつも楽しく拝聴させて頂いています。メープル姉さんと申します。私はカナダへ10年ほど前にワーキングホリデーに行き、そのまま就職して結婚してしまいました。現在は4歳と2歳の2児の母です。青年海外協力隊も応募はしたけれど落ち、バックパッカーで世界一周もびびってせず、ヨーロッパ鉄道一周も何となく行かず、結局カナダでワーホリという安パイに落ち着いてしまったのです。なんだかお二人のアドベンチャーぶりがうらやましいです。」
ユッスー:そんなことないよね(笑)。
チャイ :アドベンチャーしてないよな。
ユッスー:この方の方がすごいよね(笑)。
((メープル姉さんのメール・続))
「私の住んでいる都市では、今年かつてないほどの雪が降って大変です。例年寒くはなるのですけども(マイナス40℃いかない位です。)乾燥しているので、雪は細かい雪がさらっと降って終わりなのですが、今年は寒くてもマイナス25℃くらいまでしか下がらないものの、湿気が多いらしく雪がかなり積もってしまいました。それでも解けるほど温度は上がらないので、ところによってはものすごい氷の山と化しています。(我が家の家の前とか。)除雪が追いつかず家の前で固まってしまいました。それでも時々暖かい偏西風が届くこともあって、数週間に一度プラス8℃くらいまであがります。そしたら氷の山の表面がちょっと解けて、翌日にまたマイナス20℃になり、まったくの悪循環です。先日は朝一番にホットヨガに行ったのですが、その朝はマイナス28℃で震えながら行ったのですが、ヨガスタジオはプラス38℃です。温度差約65℃という体験でした。ということで、カナダで気候の話をしたら多分終わりませんので、この辺で。私はカナダの世界遺産の話はあんまり知らないけれども、少し興味が出てきました。近いところではカナディアンロッキーと恐竜公園というところがあるらしいです。両方とも行ったことはありますが、次回はそういう目線で行ってみようと思います。またお便り書きますね。頑張って下さい。」
チャイ :いやいやいや、カナダの情報ほしいっすよー。
ユッスー:これ面白いね!気温の話とかね。
チャイ :僕は生まれて初めって行った国カナダですよ。
ユッスー:あーそうですか!どこですか?
チャイ :トロント。
ユッスー:トロントってことは英語圏か。
チャイ :バンクーバーの方だけですね。ケベック州だけでした。
ユッスー:そこまで温度下がるんですか?
チャイ :いや知らない。僕1週間しか行ってないから。
ユッスー:多分そういう時に、こんな真冬に行かないもんね。
チャイ :いや行かないでしょ、やばいですよ、そんな時に行ったら。
ユッスー:僕アメリカの中西部に半年位いましたけれども、冬は超寒い!マイナス15℃。
チャイ :やべーな。
ユッスー:すっごい寒いですね。ニューヨークもそんな感じですよ。だから田中マー君心配なんですよ、あんな寒いところ行っちゃって。今年は特に寒波がきてるって言うしね。
チャイ :大雪の影響でね、雇用統計もふるわないもんね。
ユッスー:そうなんだ。
チャイ :毎月第一金曜日に雇用統計出すんですけどね、あれでずいぶん為替動くんですが、ふるわないんですよ。
ユッスー:色々見てますねチャイさんは。さすが。あとね、セネガルで一番暑いところでは、50℃超えるんですよ。
チャイ :まじで?
ユッスー:あんまりコンクリートとかないんで照り返しとかは少ないんですけど、砂なので。裸足で歩けない位暑いですよ砂ももちろん。でもコンクリートのところにゴム長靴を持っていった人が、長靴が溶けたって言ってましたね。
チャイ :へ〜。
ユッスー:ふにゃーって溶けて変な形になって、そのままくっついて戻んなくなっちゃったって言ってましたから、すごいなーっていう世界ですよ。僕のところは40℃超えるくらいかな、せいぜい。
チャイ :でもやっぱ木とかあってさ、下が土だと全然違うよね。日陰が相当涼しいからね。
ユッスー:日陰は大分違うね。
チャイ :あれは日本じゃ味わえないよね。本当にああいうのは、コンクリートじゃないのはすごいって思うな。
ユッスー:あとは空気の乾燥とかもね。乾期とか乾燥しているので、それでもむっとしますけど、サウナみたいに一瞬。
チャイ :うん。でも俺はやっぱり地面だと思うよ。
ユッスー:なるほど、意見が分かれたね(笑)。あ、ちなみにこのPSのところで、
((メープル姉さんのメール・続))
「ところで、日本トランプクイーン部門は、天照大神、持統天皇、北条政子、茶々、あたりでどうでしょうか。」
チャイ :茶々ってところがいいね(笑)。持統天皇もしぶいなと思ったけど(笑)。
ユッスー:そこまで詳しくないんであれなんですけど、なるほどなーと思いました。茶々って秀吉の奥さん?
チャイ :最初の奥さん。茶々って淀君のことかな?僕は詳しくないものですから、秀吉の奥さんのどっちかですよ。(調べてから→)茶々、淀君でした。
ユッスー:なるほど。天照大神はパズドラででましたね。日本の神ですね、クイーンという感じで。
チャイ :天照大神もいいと思うけど、凄い神話性でてくる。
ユッスー:でもやっぱ、卑弥呼いてもいいよね、こうなったら。
チャイ :俺も、卑弥呼いていいと思う。
ユッスー:茶々の代わりに卑弥呼とか、全然ありだね。
チャイ :卑弥呼はありで、持統天皇はアウトだろ。
ユッスー:なるほど。俺あんま詳しくない。北条政子とかも、もちろん聞いたことはあるんだけど。
チャイ :北条政子はいてもいいかもしれないねー。分かんないねー、日本史じゃないんでね。
ユッスー:次のメールにいきましょう!これ僕の大好きなメールですね。“いろはにほへとみず”さんからです。
((いろはにほへとみずさんのメール))
「初投稿です。初めまして、いろはにほへとみずと申します。毎回楽しく愛聴しています。遅ればせながらチャイさん、お誕生日おめでとうございます!ユッスーさんからは今回何をもらいましたか?こっそり教えて下さい。」
チャイ :ユッスーさん今回くれたのはさ、「スタンフォード大学の自分を変える教室」っていう本をくれたんですけど。
ユッスー:いいでしょー。
チャイ :そのときに言った言葉、「チャイには変わってほしい。」とか言われて。
ユッスー:言ったっけ(笑)!?
チャイ :言ったよ(笑)!
ユッスー:あーそうですか(笑)。
チャイ :おめーの性格は変えろって言われてもらったよ(笑)。
ユッスー:違う違う(笑)。チャイはそれ系好きだから、その何十冊もある中で、全部見たんですよ中身ぱらぱらと、その中で一番良かったのはそれだよって。
チャイ :いやいや「自分を変える教室」渡されて、「チャイにはもう少し変わってほしい」とか言って(笑)。
ユッスー:チャイ君のリアクションが、まぁあれなら、言っちゃったんだろうね!他には何貰ったの!?
チャイ :星の王子様みたいな、「100分で名著」みたいなシリーズですな。
ユッスー:そうですね、あれは本当に良いですね。あとストラップと券ですね。
チャイ :ストラップ使う予定ないよ。
ユッスー:俺使ってんだから使えよ。
チャイ :iPhoneケータイにストラップつかないんだよ。
ユッスー:カバーをつけてその先にストラップっていう。
チャイ :カバーつけない派だから。iPhoneで戦う派だから、カバーもつけなければフィルムも貼らない、しかもAppleケアの保証もつけないっていう。
ユッスー:まじか(笑)。
チャイ :iPhoneで戦うっていうのはポリシーだから。
ユッスー:「戦う」っていうんだ、そういうの。チャイ君も今後海外にいく時とか、鍵を持っていくことあると思うんだけど、その時首にかけて下さい。
チャイ :鍵ストラップ。鍵っ子。
ユッスー:そうそう。
((いろはにほへとみずさんのメール・続))
「それにユッスーさん、現金をプレゼントするなんて男前だと思います!(笑)。」
ユッスー:あれはね、言い訳しますけどね、あの時セネガル行く直前で本当に時間がなかったんです。
チャイ :てかあれ、現金っていうか、正確にはおつりだからね。
ユッスー:どうしようもなく時間がなくて、それで、チャイ君には仕方なく。
チャイ :ドラクエⅨ送ったからね。
ユッスー:まぁでもさ(笑)、実質5千円くらいだったじゃないかっ。
チャイ :でも俺その後自腹で、「聖お兄さん」送ってるし(笑)!
ユッスー:(笑)。本とかもね、チャイ君わざわざ送ってくれたね。
チャイ :そうそう。
ユッスー:ありがとう!ということでね、プレゼントに現金はね、本当におすすめしませんよ。やっちゃったなって感じしましたけどね。あ、でも記念日について、リサさんが話していたと思いますけど、僕記念日大事にしますからね!僕が大事にしないのは、クリスマスとかバレンタインとか、商業に乗っかっちゃってるぜみたいなやつ?あれはなんか昔からあんまり良い思い出がないから、それで斜に構えてたんだけど、誕生日とかは記念日は大事にしていましたよ、はい。
チャイ :ふーん。
ユッスー:勘違いのないように!
<以下省略>
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